夕御飯にはほぼ全員が 集まったようなものだった
皆定位置に座って 各々談笑をしていたが
僕によってそれはとまる
僕は気にせず注文をして お盆を受け取った
その瞬間 、ふたつの重りに気がついた
綾 _ "
少し覗いて見ても ふたりは動こうとしなかった
綾 _ "
そう悩んでいると バチッと滝夜叉丸と目が合った
そうすると滝ははぁ、と 溜息をつき僕のお盆を受け取った
綾 _ "
こくこくと頷くふたりに 思わず笑みが零れてしまう
綾 _ "
するとふたりは勢いよく 顔をあげてにっこり笑って見せた
綾 _ "
綾 _ "
譲ってくれないかな
そう滝と三木に告げると あぁ 、と返事が返ってくる
どうやら目の前に 3つは慣れた先輩方が座っていて 緊張をしているようだった
綾 _ "
綾 _ "
いいお兄さんだからね
三 _ "
滝 _ "
なのは認めよう!!
なぜならこの私が...と話が長くなった ところで兵太夫があー!!と遮った
兵 _ "
来てくれるんですか!!
伝 _ "
伝 _ "
勉強もあるんです 。
なんと 、僕は幸いにも 同じ委員会の後輩には 好かれているようだった
それにしても周りの視線が 痛いと思いつつ ふたりに返答をした
綾 _ "
まだあと四日残ってるよ
僕の返事にふたりは 分かりやすく肩を落とした
兵 _ "
辞めちゃったんですか ...
伝 _ "
え 、と間抜けな声が出たと思う
兵太夫が泣いてしまった
僕のせいで 、 僕が穴を掘らなかったせいで
泣かしてしまった僕は どうすることもできなかった
兵 _ "
兵 _ "
先輩の姿を見てきました。
兵 _ "
落ちてみたいとずっとずっと
思っていました 。
兵 _ "
僕や伝七は落ちなかった
兵 _ "
優しい人が 、そんなお姿に
なってしまわれたんですか!!
綾 _ "
兵 _ "
兵 _ "
まただ 、また言われてしまった
目の前には泣きじゃくる 伝七と兵太夫が居て
四年生が慰めている図がある
そんなときだろうか 僕は少しばかり浮いた
滝 _ "
僕の頬を殴り 、滝夜叉丸はそう告げた
気づけば周りにいたであろう 下級生は居なくなって 上級生 、先輩方のみ残っていた
普段の喧嘩なら 止めてくれてたであろう六年生も 僕が居たからでなのか 止めようとしなかった
滝 _ "
滝 _ "
変えてしまったのだ!!
滝 _ "
消えてしまいそうなんだ....
悔しそうに泣く滝夜叉丸
僕を好きだと思ってくれる人でさえ 泣かしてしまう
果たして 、ここに居て本当に 僕はいいのだろうか
そう思うと僕はひとつ 滝と距離を置いた
綾 _ "
綾 _ "
そう自虐的に笑ってみれば
食満先輩に呼び止められた
留 _ "
企むと言われても なんもありやしない
もう僕は誰にも信じられてないんだと
わかった途端 、 情なんてものは捨ててやった
先輩の質問に答えるつもりも なかった為 、そのまま食堂を出た
これが僕最後の食堂のご飯だった
気づくと僕は一年長屋に居て 兵太夫と伝七の所へ向かった
襖を開けるとそこには 伝七に兵太夫 、 藤内に尾浜先輩がいた
ふたりを庇うように 藤内に尾浜先輩が前に出る
綾 _ "
怖がらせてしまったものです
勘 _ "
そんな先輩を無視して僕はふたり 、 否 、藤内にも話しかける
綾 _ "
出れないみたいでさ
その言葉に3人は驚きの声をあげる
綾 _ "
綾 _ "
なにかを察したのか尾浜先輩が 辛そうな顔で話しかけてきた
勘 _ "
綾 _ "
綾 _ "
だけは言いませんよ
勘 _ "
可愛くないよ!!!
綾 _ "
そう言いつつも僕の頭を がしがしと撫でた
最初で最後の撫で撫でだった
綾 _ "
おやすみと襖を開けた時
先輩 と呼び止められた
兵 _ "
兵 _ "
馬鹿だなぁ
そう思うも 、僕は ばいばいと告げた
今季節の夜は寒くもなく 丁度良かった
気づくと裏裏山まで走っていた
すると僕のすぐ後ろに気配がした
綾 _ "
雑 _ "
綾 _ "
雑 _ "
綾 _ "
雑 _ "
雑 _ "
雑 _ "
綾 _ "
雑 _ "
以前もこの場所で タソガレドキ軍組頭と出会った
いわゆる一目惚れをされて
それからというもの 恋文が凄かったり 保健委員に会うついでにきたり
そんなとき 、不可解なことを言われた
「___になったとき またここでおち会おう 。」
ここに来てしまったということは そういうことで 、 もう後戻りはできない
今日で 、僕綾部喜八郎は 忍術学園を去ることになる
喜八郎はあの日以来 姿を消してしまった
学園長には事前に 辞めることは言っていたようで
それを知ったのは 一週間も後だった
あれからまた一週間が経っただろうか
忍術学園にまたしても曲者さんが来た
伊 _ "
雑 _ "
あ 、伏木蔵くん
気のせいだろうか 、 彼の襟元からほんのり 喜八郎の匂いがしたのは
それでも彼はお迎えが来るまで ずっと居続けていた
伊 _ "
雑 _ "
お迎えに行かないとかな
伊 _ "
雑 _ "
穴を掘っているのかな
伊 _ "
雑 _ "
雑 _ "
そう言い 、曲者は出ていった
ぼーっとしてる暇はないと悟った
僕は急いで皆が集まる 六年生長屋に急いだ
一応終わりなんですけど 、 この続きを長編でストーリーとして 作るか悩み中です😖