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あやや あいされ

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あやや あいされ

9 - 雑渡 × 綾部 ー嫌われ者③ー

♥

359

2025年04月06日

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夕御飯にはほぼ全員が 集まったようなものだった

皆定位置に座って 各々談笑をしていたが

僕によってそれはとまる

僕は気にせず注文をして お盆を受け取った

その瞬間 、ふたつの重りに気がついた

綾 _ "

おやまぁ 、伝七に兵太夫 。

少し覗いて見ても ふたりは動こうとしなかった

綾 _ "

... んー 、

そう悩んでいると バチッと滝夜叉丸と目が合った

そうすると滝ははぁ、と 溜息をつき僕のお盆を受け取った

綾 _ "

2人とも 、ご飯は食べた?

こくこくと頷くふたりに 思わず笑みが零れてしまう

綾 _ "

じゃあ 、僕の所でお話しようよ

するとふたりは勢いよく 顔をあげてにっこり笑って見せた

綾 _ "

ごめんふたりー

綾 _ "

そこ 、ふたりに
譲ってくれないかな

そう滝と三木に告げると あぁ 、と返事が返ってくる

どうやら目の前に 3つは慣れた先輩方が座っていて 緊張をしているようだった

綾 _ "

だいじょーぶだよ

綾 _ "

この人達は煩いけど
いいお兄さんだからね

三 _ "

煩いとはなんだ!!!

滝 _ "

まぁいいお兄さん
なのは認めよう!!

なぜならこの私が...と話が長くなった ところで兵太夫があー!!と遮った

兵 _ "

先輩 、いつ委員会戻って
来てくれるんですか!!

伝 _ "

そうですよ 、!!

伝 _ "

教えてほしい
勉強もあるんです 。

なんと 、僕は幸いにも 同じ委員会の後輩には 好かれているようだった

それにしても周りの視線が 痛いと思いつつ ふたりに返答をした

綾 _ "

そう言われてもねぇ 、
まだあと四日残ってるよ

僕の返事にふたりは 分かりやすく肩を落とした

兵 _ "

...どうして穴掘り
辞めちゃったんですか ...

伝 _ "

兵太夫!!

え 、と間抜けな声が出たと思う

兵太夫が泣いてしまった

僕のせいで 、 僕が穴を掘らなかったせいで

泣かしてしまった僕は どうすることもできなかった

兵 _ "

.... 僕はっ 、

兵 _ "

いつも一生懸命に穴を掘る
先輩の姿を見てきました。

兵 _ "

その穴はいつも美しくて 、
落ちてみたいとずっとずっと
思っていました 。

兵 _ "

でも 、他のみんなが落ちても
僕や伝七は落ちなかった

兵 _ "

どうしてそんなにも
優しい人が 、そんなお姿に
なってしまわれたんですか!!

綾 _ "

へ 、兵太夫 ....

兵 _ "

いまのっ 、いまの先輩はっ

兵 _ "

大嫌いですッ!!

まただ 、また言われてしまった

目の前には泣きじゃくる 伝七と兵太夫が居て

四年生が慰めている図がある

そんなときだろうか 僕は少しばかり浮いた

滝 _ "

何を考えているんだ!!!!!

僕の頬を殴り 、滝夜叉丸はそう告げた

気づけば周りにいたであろう 下級生は居なくなって 上級生 、先輩方のみ残っていた

普段の喧嘩なら 止めてくれてたであろう六年生も 僕が居たからでなのか 止めようとしなかった

滝 _ "

後輩を泣かすわ穴掘りを辞めるわ

滝 _ "

何がお前をそんなに
変えてしまったのだ!!

滝 _ "

なんでそんな 、今にも
消えてしまいそうなんだ....

悔しそうに泣く滝夜叉丸

僕を好きだと思ってくれる人でさえ 泣かしてしまう

果たして 、ここに居て本当に 僕はいいのだろうか

そう思うと僕はひとつ 滝と距離を置いた

綾 _ "

ごめん 、本当にごめん 。

綾 _ "

... ありがとうね 、滝

そう自虐的に笑ってみれば

食満先輩に呼び止められた

留 _ "

おい 、何を企んでいる

企むと言われても なんもありやしない

もう僕は誰にも信じられてないんだと

わかった途端 、 情なんてものは捨ててやった

先輩の質問に答えるつもりも なかった為 、そのまま食堂を出た

これが僕最後の食堂のご飯だった

気づくと僕は一年長屋に居て 兵太夫と伝七の所へ向かった

襖を開けるとそこには 伝七に兵太夫 、 藤内に尾浜先輩がいた

ふたりを庇うように 藤内に尾浜先輩が前に出る

綾 _ "

おやまぁ 、髄分と
怖がらせてしまったものです

勘 _ "

... なんで来たの

そんな先輩を無視して僕はふたり 、 否 、藤内にも話しかける

綾 _ "

僕はもう 、委員会には
出れないみたいでさ

その言葉に3人は驚きの声をあげる

綾 _ "

ごめんねぇ 、決まったことでさ

綾 _ "

僕 、みんなを忘れないからさ

なにかを察したのか尾浜先輩が 辛そうな顔で話しかけてきた

勘 _ "

一体 、どこへ行く気なの ...

綾 _ "

まさか 。

綾 _ "

あっても先輩に
だけは言いませんよ

勘 _ "

あはは 、ほんっと
可愛くないよ!!!

綾 _ "

...

そう言いつつも僕の頭を がしがしと撫でた

最初で最後の撫で撫でだった

綾 _ "

じゃあ 、僕はもう寝るよ

おやすみと襖を開けた時

先輩 と呼び止められた

兵 _ "

おやすみなさい!

兵 _ "

また明日!!!

馬鹿だなぁ

そう思うも 、僕は ばいばいと告げた

今季節の夜は寒くもなく 丁度良かった

気づくと裏裏山まで走っていた

すると僕のすぐ後ろに気配がした

綾 _ "

... 雑渡 、昆奈門 。

雑 _ "

やっぱり思った通りだったね

綾 _ "

... 何故わかってたんですか

雑 _ "

それを教えちゃ面白くない

綾 _ "

....狡い人だ

雑 _ "

ほら 、ここに来たってことは

雑 _ "

そういうことだろう?

雑 _ "

私の御嫁サン

綾 _ "

.... 仕方なくです

雑 _ "

はは 、今はそうだね

以前もこの場所で タソガレドキ軍組頭と出会った

いわゆる一目惚れをされて

それからというもの 恋文が凄かったり 保健委員に会うついでにきたり

そんなとき 、不可解なことを言われた

「___になったとき またここでおち会おう 。」

ここに来てしまったということは そういうことで 、 もう後戻りはできない

今日で 、僕綾部喜八郎は 忍術学園を去ることになる

喜八郎はあの日以来 姿を消してしまった

学園長には事前に 辞めることは言っていたようで

それを知ったのは 一週間も後だった

あれからまた一週間が経っただろうか

忍術学園にまたしても曲者さんが来た

伊 _ "

またいらしたんですね

雑 _ "

まぁねー 、
あ 、伏木蔵くん

気のせいだろうか 、 彼の襟元からほんのり 喜八郎の匂いがしたのは

それでも彼はお迎えが来るまで ずっと居続けていた

伊 _ "

今日はお迎え遅いですね?

雑 _ "

これは 、私が
お迎えに行かないとかな

伊 _ "

また珍しいですね

雑 _ "

うん 、きっとまだそこらで
穴を掘っているのかな

伊 _ "

え?

雑 _ "

もう時間だ

雑 _ "

またね 、保健委員長

そう言い 、曲者は出ていった

ぼーっとしてる暇はないと悟った

僕は急いで皆が集まる 六年生長屋に急いだ

一応終わりなんですけど 、 この続きを長編でストーリーとして 作るか悩み中です😖

あやや あいされ

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コメント

8

ユーザー

続き見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい

ユーザー

最高です!良ければ続き見たいです!

ユーザー

作って欲しいですぅ( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) 続き見たい( ´›ω‹`)💕

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