嫌 辛 好

俺は今朝急に教室から飛び出してきた神崎さんの事が

心配で心配でしょうがない状態で

1時間目を過ごした。

でも、神崎さんの事で頭が精一杯で

生徒に教えるにしても全然内容が入ってこない。

そんな時1時間目を終え俺は

神崎さんの家に行く事にした。

神崎さんはすぐに出てくれたが

すごく目が浮腫んでる

先生は本当に何を言ってるの？

私のためにここに来る意味が分からない。

大丈夫じゃなんかないよ、

私のクラスの人達置いてって、

何これ、心臓が持たない、、

やばい、こんな優しい表情見た事ない、、

やばい、、どうしよう、、言ってしまった、

でもこれでいいんだ

だってもうすぐ先生は

先生、辞めちゃうんだから、

先生は切ない目で

私の事をじっと見つめてきた

今にも涙が溢れて来そうな気がした。

こんな感情のこもった言葉は

冷たい風となって

消えていった。