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俺には3つしたの弟がいた
ちぐ
あき
俺たちはかなりの仲の良さで、喧嘩なんてほぼしたことが無かった
兄弟では仲が良かったのだが
あきママ
あきママ
あきパパ
あき
バチンッ
リビングに響き渡る鋭い音
ちぐ
あきママ
ちぐ
ちぐ
それと、弟の泣き声
これが俺らの日常だった
親がとにかく酷くて、虐待ばっかり
俺はお兄ちゃんだから、弟を、、ちぐちゃんを守らなきゃって気持ちで沢山だった
あきママ
あき
あきパパ
ドコッボコッ
ドカッゴッ
あき
あき
ちぐ
あき
そう言って俺は毎日ちぐちゃんを守ってきたけど
さすがに疲れた時もあって
あきママ
あき
あき
あき
初めて、否定した
暴力を、受けたくなくて、必死にお願いした
でも、、
あきママ
ちぐ
ドコッ
ちぐ
それを見た瞬間、理解した
あぁ、ダメなんだって
俺は、休んだら行けないんだ、って
弟を守らないといけないから、、俺しか守れないから
俺は”誰にも頼っちゃダメなんだ”って…
あき
あきママ
あきママ
あきパパ
ちぐ
あきパパ
ちぐ
ちぐ
あき
あき
ちぐ
そしてこんな生活をしていたある日
この日は、親が買い物に付き合えとの事で外に出ていた
あきママ
あきパパ
あき
ちぐ
ちぐちゃんがこっちに走ってきた瞬間
キキーッ
猛烈なブレーキ音が耳に響きわたり
振り返ると
ちぐちゃんの目の前に車が…
ドンッ
…気づけば飛び出していた
ちぐ
考えるより先に体が動いた
俺はちぐちゃんを守ったんだ
でも、
あきパパ
あきママ
親は、、心配どころか、この状況を面倒だと思っているようだった
あき
ちぐ
ちぐちゃんは救急車の呼び方も分からず、親は何もする気ないから、、その時は通りかかった人が呼んでくれた
あき
ちぐ
あき
俺は一命を取り留めた
目を覚ますとそこにはちぐちゃんの姿だけ、
親は見当たらなかった
あき
お見舞いにも来ないのか、なんて思っていたら
ちぐ
ちぐ
あき
喜べばいいのか悲しめばいいのか分からない感情に押しつぶされる
ちぐ
あき
あき
ちぐ
あき
ちぐ
この時ちぐちゃんの感じてるストレスに対して軽く返してた俺は心底馬鹿だったと思う
ちぐ
あき
ちぐ
ちぐ
あき
”倍”という言葉を、この時は全く気にしてなかった
ちぐ
あき
ちぐ
バイバイ───
そう言うと、ちぐちゃんは病室から出ていった
するとその後、知らされた報告は最悪のものだった
ちぐちゃんが…自殺した
自分のせいで俺が危うく死ぬところだったことに、かなりのストレスを抱えてたらしく
耐えきれなかったそう
この時やっと理解した、、ちぐちゃんの言ってた「倍の人生」っていうのは
ちぐちゃんの分も、生きてねってことだったんだ
あき
あき
俺は家族を一気になくした悲しみから
俺も自殺しようなんて考えたけど
ちぐちゃんの約束を守ろうと思って、必死に生きることを決めた
そして俺は一人暮らしを始め、最初のうちは順調だったんだけど
学校が上手く行かなくて
結局約束を守れずに自殺しちゃうところだったんだけど
そんな所を、助けてくれたんだよぷりちゃん
ぷりちゃんは、俺の弟の思いを継いでくれた
なのに────
あき
俺は、、泣きじゃくってぐちゃぐちゃな顔のまま、
いつもより遥かに重い足取りで、その日は家に帰った────