口は酸素マスクで隠されている
白い服は着たくなかった
サイドテーブルを見ると
綺麗な花が咲いていた
胡蝶蘭の花だった
🎼🌸
……
ゆっくりと痛む頭を動かし
辺りを見渡す
広い病室
ぽつんとあるベット
しんとした部屋は寂しさを際立たせる
いつまで経っても慣れないひとりぼっち
ただそれだけが俺の心を蝕んでゆく
🎼📢
…… (扉開
🎼📢
…はッ…… ?
🎼🌸
ぁッ……
紫色の神
ウルフカットで
その襟足は雪のように白い
満月のような瞳は
俺の心を動かした
🎼🌸
い…ぅ ま……
🎼📢
ら…ん ……
安心する声
聞きたかった声
ずっと
待ち望んでいた声
その声は
優しい声色をしていた
少しその目は
潤んでいて
鼻が赤かった
🎼📢
お前 ッ …
🎼📢
どのくらい寝てたと思うか ッ ?
🎼📢
3ヶ月だぞ ッ ?
3ヶ月 ?
そんな眠っていたの ?
音にして伝えようにも
涙が溢れて
声が震えそう
ぐっと涙を堪えて
放った言葉は
🎼🌸
ご…め …んね …
やっぱり震えた
恥ずかしいから 言いたくなかった
でも
待ってくれたことは
ありがとう
🎼📢
ッ …… ポロッ
彼が手に持っていた花束の種類は
すずらんの花だった






