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山岸桜良のいる五年三組では、ある遊びが流行っていた
こっくりさんだ。
放課後、女子四人が机の上に五十音を書いた紙を広げ、それを囲んで座っていた
サイラ
みんな、人差し指を十円玉の上にのせている
その場を仕切っているのは、クラスでリーダー格の女子、加藤サイラだ。
サイラ
サイラが質問すると、十円玉が、ずずっ、ずずっ、と少しずつ動いていた
に
わ
サイラ
莉那
佐良
サイラ
サイラは、バカにしたように笑う
サイラ
サイラは、環の事が嫌いなのだ。嫌いな人がいると、いつもこうやってこっくりさんのネタにして、あざわらっている。
皆んなが笑うなか、桜良はついていけずに黙っていた。
おとなしくて地味な桜良は、たまたま誘われて、一緒にこっくりさんをやってみただけだった
楽しそうではない桜良を見て、サイラは不機嫌そうな顔をした。
サイラ
佐良
莉那
桜良
愛想笑いでそう答えると、他の皆んなも[のり悪ーい]とはやしたてる
桜良
桜良は元々こっくりさん何て信じていない
桜良
ぼんやりと扉の方を見ると、原優真が教室をでようとしているところだった
響
優真
振り向いた優真と目があった。
桜良
すると、サイラが得意気にふんっとわらった
サイラ
桜良
莉那
佐良
女子達がそういうと、サイラが顔を赤らちめる。
サイラ
皆んなはサイラのご機嫌とりはじめた
莉那
佐良
莉那
佐良
莉那
自信満々のサイラは、上ずった声で質問する
こっくりさん、こっくりさん。優真君の好きな子は誰ですか?
サイラの顔に、パッと笑みが浮かんだ。ところが
さ
く
ら
サイラ
一番ビックリしているのは桜良だった
桜良
桜良
桜良が声をかけたが、サイラは恨めしそうな顔をしてうつむいた。
桜良
桜良
次の日
桜良が教室に入ると、皆んながざわついている
桜良は心臓が止まりそうだった
机の上に落書きがしてあったのだ。
[ブスは帰れ!]
桜良の目に涙がじわりとにじむ
桜良
サイラ達は、こそこそ話している。
桜良
桜良以外の四人が、一つの机を囲んでこっくりさんをしていた
サイラ
しばらくしてキャハハと笑い声が起きた
佐良
莉那
サイラ
佐良
桜良は青ざめて、大笑いしている四人を見やった。きっと教室じゅうにきこえたはずだ
桜良
しかし、またサイラの声が聞こえてきた
サイラ
シンと静待ったあと、また笑い声が起きた
サイラ
莉那
佐良
サイラ
黒板の近くで友達と立に話をしている優真と目が合った。
優真は汚いものでも見たかのように、目をそらした
桜良
優真達男子が、クスクス笑っ手いるように思えた。
桜良
その時だった
担任の遠藤先生が来る
遠藤先生
桜良
遠藤先生
桜良
遠藤先生
遠藤先生
サイラ
遠藤先生
サイラ
遠藤先生
佐良
主
主
主