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絶楽 樂

やっぱり彼は賢いし

死に詩のことを よく理解してるんだなと思った

死んだところで

死に詩を使って 何度も生き返ることが出来るんだから

彼は私を

殺すんじゃなくて

閉じ込めるほうを 選んだ

朝比奈 ゆかり

奈落の底まで落として

朝比奈 ゆかり

動きを制限しようってわけね……

朝比奈 ゆかり

でもここが井戸の中?

朝比奈 ゆかり

……めちゃくちゃ落ち葉だらけじゃん

朝比奈 ゆかり

(だからふっかふかの落ち葉で微塵も落ちた衝撃がなかった)

朝比奈 ゆかり

(……確かにかなり落とされたけど)

朝比奈 ゆかり

(そんなの関係ない!)

朝比奈 ゆかり

(すぐ)

朝比奈 ゆかり

(すぐに抜け出して)

朝比奈 ゆかり

(メイカ様にちゃんと伝えないと……!)

ゆかりはそうして 体を動かそうとする

ぐい……

朝比奈 ゆかり

……え

ずぽっ

朝比奈 ゆかり

んがっ。、!!

朝比奈 ゆかり

……ッ、、、

身動きをとると 落ち葉の山に埋もれてしまった

一瞬で

周りの視界が見えなくなる

朝比奈 ゆかり

……(え)

朝比奈 ゆかり

(……なに、これ)

朝比奈 ゆかり

(全然動けないし、)

朝比奈 ゆかり

(てか)

動けば動くほど

下に落ちちゃう

朝比奈 ゆかり

……っ、、

朝比奈 ゆかり

……

朝比奈 ゆかり

(だめだ)

朝比奈 ゆかり

(これ)

朝比奈 ゆかり

(完全に終わった)

一方、そのころ

劇は始まる

ー舞台袖ー

西斬 メイカ

(大丈夫)

西斬 メイカ

(相手はダンボールの刀だ)

西斬 メイカ

(私は本物の刀がある)

西斬 メイカ

(これでどんな殺意も交わして)

西斬 メイカ

(文化祭最初の砦は突破する……!)

西斬 メイカ

(……ゆかりも連れ去られたけど)

西斬 メイカ

(なんだかんだ、ゆかりなら大丈夫だよね)

西斬 メイカ

……

西斬 メイカ

……!

キュッ……キュッ……

西斬 メイカ

……うわ

天井を見上げると

照明のネジを緩くしている部員を 目にした

西斬 メイカ

(緩くしたら照明落ちちゃうじゃん)

西斬 メイカ

(私の頭に突き落としたいのかな)

西斬 メイカ

……最悪だねレンくん

西斬 メイカ

こんなのがこの先もウジャウジャしてると思うと、私滅入っちゃう

メイカは1人で呟いた

西斬 メイカ

……

西斬 メイカ

……あ

西斬 メイカ

……っ、

西斬 メイカ

(治らない口だな……っ)

文部 ことり

……あんなクズ男の

文部 ことり

どこがいいの?

!!!!

西斬 メイカ

……なんの事かな

文部 ことり

え?「レンくん」って甘い声で言ってたじゃん

文部 ことり

最近苗字変わったよね、
アイツ

西斬 メイカ

……

文部 ことり

あれからあの人嫌いになった

文部 ことり

殺したんだもん

文部 ことり

優里を

西斬 メイカ

……

西斬 メイカ

その節はごめんなさい

西斬 メイカ

うちの元彼、最低だから

文部 ことり

あ、自覚してる感じ?

文部 ことり

それでも口にしちゃうんだね〜、
囚われちゃって可哀想だ!

西斬 メイカ

……

西斬 メイカ

……何が、言いたいの?

文部 ことり

別に?

文部 ことり

ただ、知りたいんだ

文部 ことり

私は結局、優里と恋に発展しなかった

文部 ことり

結構……アプローチしたんだよ

文部 ことり

ラインで話しかけたり

文部 ことり

同じ部活に入ったり

文部 ことり

ちょっと胸寄せたり

文部 ことり

彼が好きそうなメイクしたり

西斬 メイカ

……

文部 ことり

……でも微塵も刺さってくれなかった

文部 ことり

普通の対応で

文部 ことり

ごく普通の対応で

文部 ことり

そのまま終わっちゃったの

西斬 メイカ

……

西斬 メイカ

……そっか

西斬 メイカ

あるあるじゃない?

西斬 メイカ

そういうの

文部 ことり

でもメイカちゃんは上手くいったよね

西斬 メイカ

文部 ことり

私は知ってるよ

文部 ことり

メイカちゃんこそ普通の女の子で

文部 ことり

私と同じアプローチをしてたのに

文部 ことり

……なんで上手くいったの?

文部 ことり

なんで

文部 ことり

おかしくない?

文部 ことり

私たち何もしてること変わってないのに

文部 ことり

この差ってなんだったんだろう

西斬 メイカ

……

ことりはそのまま涙を目に溜める

文部 ことり

……ダメだ

文部 ことり

メイクが落ちる

文部 ことり

……

文部 ことり

……っ

ことりは上を向いて 涙を引っ込ませた

文部 ことり

……だから今日死んで?

文部 ことり

この差がなんなのか、もう考えたくないから

文部 ことり

最初からあなたは存在しなかったことにしたいの!!!

西斬 メイカ

……

文部 ことり

強制的にこんな舞台に立たせてごめん

文部 ことり

でも、もういいでしょ

文部 ことり

好きな人と付き合えたんだから

文部 ことり

人生満足したでしょ?

ことりはそう言って睨みながら

表舞台へ向かっていった

西斬 メイカ

……

西斬 メイカ

(なにそれ)

西斬 メイカ

(満足なんて、してない)

満足なんて

してない

西斬 メイカ

ピキ……

メイカは血管が湧き出るほどに 刀を強く握る

西斬 メイカ

(殺す)

西斬 メイカ

(事情も何も知らないやつが)

西斬 メイカ

(私の失恋をほざくな!!!!)

女児

もうすぐだね……!

女児

内容わかんないけど楽しみ!

男性

おもしろそうだなあ!

男性

どんな高校生だろう

女性

ああああーあーあーあー!

女性

もうすぐ……!

女性

もうすぐだー!!

ワアアアアアアアア

舞台の幕が上がった

女児

はじまった……!

サザン……サザン……

サザン……サザン……

夏空 海子(文部 ことり)

真夏……

夏空 海子(文部 ことり)

つまりそれは沖縄!!!!

夏空 海子(文部 ことり)

……あー!

夏空 海子(文部 ことり)

楽しみだな……っ

夏空 海子(文部 ことり)

夢に見てた沖縄の高校生活……

夏空 海子(文部 ことり)

私も馴染めるかなっ!!!

ドン!!!!!!

夏空 海子(文部 ことり)

!!!

女児

え……今の音なに!?!?

男性

あ……これ……

男性

天井の照明が落ちてる!?!

女性

なにこれトラブルじゃない!?!

夏空 海子(文部 ことり)

……

天井から照明が落ちて 舞台にヒビが入る

夏空 海子(文部 ことり)

(……なんで今?)

夏空 海子(文部 ことり)

(これはメイカちゃんが登壇してからなのに)

夏空 海子(文部 ことり)

(誰かが勝手にネジを更に緩めた?)

ことりは天井に視線を向ける

夏空 海子(文部 ことり)

……!

西斬 メイカ

(あなたの思い通りに舞台が終わるのは気に食わない)

西斬 メイカ

(私の気持ちを汲み取れないなら)

西斬 メイカ

(私もあなたの気持ちは汲み取らない)

メイカはネジを手に持って くもりを睨んだ

夏空 海子(文部 ことり)

……イラァッ

夏空 海子(文部 ことり)

……

夏空 海子(文部 ことり)

(煽った私も悪かった)

夏空 海子(文部 ことり)

(でも)

夏空 海子(文部 ことり)

(私は何も間違ってない)

何も間違ってない

何も間違ってない

何も間違ってない

西斬メイカみたいな 幸せ者は

消えなきゃ いけないのよ

夏空 海子(文部 ことり)

……はぁ

夏空 海子(文部 ことり)

あ〜大変大変!!!!

夏空 海子(文部 ことり)

こんな所に電気が落ちてる!!!

夏空 海子(文部 ことり)

ここって本当に沖縄なのー!?!?

「海子ちゃんは突飛な世界に来ました」

「あんれー?」

「沖縄に来たはずなのにおかしいな!」

六花押入れのアナウンスとともに

舞台は次のシーンへうつる

女児

……なーんだ

女児

そういうお話だったんだね!!!

男性

え……原作にこんな展開なくない?

男性

沖縄の学校生活で事件が起こるんじゃないの?

女性

……なんか、解釈違い、、

次話 2月15日更新!

スクールラビット

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コメント

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優里くんのお話は116話にあります!

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