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いきる、カゴの中でも。

いつからか楽しみが、 楽しく無くなっていた。

自分の中で張り裂けるものはなくて、 でも何処か裂けていて。

腕を掴まれて縛られているような

ガラスを割ると手が痛くなるのと同じだと自分の中で説いていた。

生きることによる存在価値。 自分の中では不必要だと考えた。

あまりにも自分の中に溜め込みすぎた

そんな時に裏垢とやらを使った。

適当な名前で、鍵をつけて、 さんざん今までの事を言う

今までのこと、自分を貶す発言

その発言が痛々しくて泣けてくる

自分のこと、貶す発言を一通り終えて またその発言たちを見返した。

止めどなく溢れる涙

まるで生きることを放棄した人のよう

惨めですぐ死に至るセミみたい....

自分を貶して自分を可哀想だと錯覚し 自分のことをとことん痛みつけた

これはたんなる、 自分にとっての承認欲求に値する。

可哀想だと思われたいなんて、 悲劇のヒロインったらありゃしない。

とことん言葉で痛みつけたあとは 可哀想なフリをやめて自覚する。

食べたものが出てくるような、 そんな恐怖に誘われる。

腹の底から痛みが出てくるみたいだ。

きもちわるい、こわい。

生きてきた中で最大の危険だと感じて 自分の楽しいことをしようと思った

でも楽しめなかった。

生きるための思いが 全て吐き出される感じがした。

こんなの、自分一人でよく出来たな。

自分の中で自分を感心する

泣くことも収まって、 全てが落ち着いてみた時だった。

倦怠感が異常じゃなかった。

全身に伝わる重りのようなもの。

頭が痛くて耳鳴りがして

うるさい...そう感じる

そう感じた後は眠ることしか出来ない

案の定、眠りについた。

自分に殺される夢を見たが、 それはいい夢だと自分の中で言った

自分に殺されるなんて、本望だな。

綺麗な朝日が、自分の中へ染み渡るようにカーテンから差し込んでいる。

きれい、少しそう思って 写真を撮って裏垢のアイコンにした。

なんかそういうの、好きだし。

自分の何気ない日々が、 何気ない日常が、これに浸るとすると

............考えただけで鳥肌

この自分を貶す行動は度々にしよう。

特別、思いが強い方にしよう

そう決意した、10時過ぎのこと。

一通の通知が始まりの鐘を鳴らした。