ガラガラ.........
樹
どうしたの?
少女
ウゥ.........
少女
自分はなんの花も持ってないんです
少女
だから何やってもダメなんです
樹
そうか、、、
樹
君は花が欲しい?
少女
はい
樹
君は何になりたい?
少女
.........
少女
ないです........
樹
そっか、、、
樹
じゃあ、何をする事が1番好き?
少女
えっと........
少女
絵を...描くことです....
樹
そうか、、、
樹
じゃあ、自分が絵を描く事で大切に
している事は?
している事は?
少女
自由.....ですかね........
樹
そっか、、、
樹
それで、いいんじゃない?
少女
え?
樹
その『自由』
樹
それで、いいと思う。
その瞬間『ポッ』と 少女の心に花が咲いた。
月見草
ありがとうございます!
樹
いえいえ、、、
彼はこうして日々 学生達を救っているのである。
樹
ハァ.......
樹
疲れたな........
樹
スクールカウンセラーも楽じゃないな
ガラガラ........
???
こんにちは
樹
はい、こんにちは
樹
どうしたの?
樹
見た感じ、花を持っているようだけど
???
花じゃないです。
花束
花束です。
樹
!?
樹
珍しいね。
樹
確かに1万人にいるかいないか
だよね、、、
だよね、、、
花束
はい
樹
でも、そういう子って
専用施設『アトリエ』
にいるんじゃなかったっけ?
専用施設『アトリエ』
にいるんじゃなかったっけ?
花束
えっと、、、
花束
逃げてきました。
樹
え?
花束
........
花束
でも話したいのは、それじゃないんですよ。
花束
『アトリエ』にいた時もどうにも出来なかったんですが、
花束
先生もご存知の通り花束は、、、
花束
全ての花言葉を持っているので
全ての人を操ることが出来てしまう。
全ての人を操ることが出来てしまう。
花束
だから、施設『アトリエ』に
入れてしまう。
入れてしまう。
花束
それが嫌なんです。
世界の決まりも
自分の能力も、、、
世界の決まりも
自分の能力も、、、
樹
そっか、、、
樹
決まりはともかく、なんで花束の能力が嫌いなの?
花束
それは、、、
花束
みんなから恐れられるからです。
花束
自分の能力が完璧すぎるからです。
花束
だから、、いっその事、人生を諦めたいんです。
花束
だから最後にここに来ました。
樹
そっか、、、
樹
僕は君を止めることが出来ないけど
樹
一つだけ言えることがある。
樹
完璧でもいいんじゃないかな?
樹
この先のことは、君が考えればいい。
樹
君の人生だ、君が決めることだ。
花束
っ........
花束
うぅ........
花束
うわぁーん、、、
花束
!?
樹
逃げな、、、
樹
ここを出て左へまっすぐ行けば、森に入る。
樹
そうすると小屋があるはずだ。
樹
そこのカーペットをめくると隠し扉がある。
樹
とりあえずそこに隠れてて、
樹
後で迎えに行くから
少女
ありがとうございます!
樹
どういたしまして、(*^^*)