三ツ谷隆
暫くの間沈黙が続いた
予想はしていた
楽しかったはずの遊園地、最後にぶち壊した
三ツ谷はなんと言えばいいか、困惑している
鈴は、ずっと俯いたまま
私は
にこやかな笑顔だった。
向井鈴
小さな蚊の羽音ですら聞こえそうな沈黙を 破ったのは、鈴だった
向井鈴
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷隆
向井鈴
向井鈴
向井鈴
顔を上げた鈴の表情は
整った顔が台無しになるぐらい 大粒の涙を流してぐしゃぐしゃになっていた
三ツ谷隆
向井鈴
向井鈴
三ツ谷隆
城凪双葉
……こんな時でもいい感じな2人を
私は睨んだ
三ツ谷隆
向井鈴
向井鈴
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
向井鈴
三ツ谷隆
……私は、この空気に耐えられなかった
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
……吐きそうだ
こんな状況、きっと主人公は鈴なんだ
私は、誰の主人公にもなれなかった
ずっと、憧れていた家庭科室の彼
……なんて、
私は、ただの当て馬に過ぎない
だから
だからって、当て馬らしく引き下がるのは私じゃない
城凪双葉
城凪双葉
面白くない
三ツ谷隆
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
向井鈴
城凪双葉
三ツ谷隆
私は、どこまでも最低だから
クズはクズらしく
物語の裏を操らなきゃ
城凪双葉
城凪双葉
私がこうするのは、理由もあるし根拠もある
向井鈴
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷隆
そこでしばらく口を開かなかった三ツ谷が喋った
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
城凪双葉
……悪者は、所詮主人公にはなれない
城凪双葉
城凪双葉
途端、2人の顔を驚きの色が見えた
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷隆
向井鈴
急な告白に、驚きと不安を隠せないようだ
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷隆
いつもの凛とした声に震えがこもる
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
三ツ谷隆
……同じ?
平等にチャンスすら与えられなかったのに??
私は、誰にも必要とされなかったのに??
……
あぁ、最悪だ
ガサゴソ
私は持っていたキャリーケースに
生活に必要なもの全てを詰め込んだ
最低でも1週間は暮らせるほどのお金
野宿でもしてりゃ生きていける
ガチャ
三ツ谷ルナ
城凪双葉
三ツ谷ルナ
キャリーケースのことだ
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷ルナ
三ツ谷ルナ
城凪双葉
追い出された
じゃなくて、
城凪双葉
城凪双葉
三ツ谷ルナ
三ツ谷ルナ
城凪双葉
城凪双葉
今は、この言葉しかいえなかった
私と三ツ谷の間には、とても高く分厚い壁ができてしまったから
今はただ、2人だけが心配だ
三ツ谷ルナ
城凪双葉
三ツ谷ルナ
私は、静かに手を振ってこの家を出た
双葉ちゃん、ついに野宿生活 次回マイキーと愉快なエマ コメント、フォロー、いいね 待ってます!! 是非して行ってください!! NEXT→♡100 👁5~
コメント
8件
この話大好きなんだけど💢!!鈴がちもう!!
なんだろ涙が出てきた