僕はころん
好きな人はさとみくん
僕はずっと片思いで終わっちゃうと思ってた
けどさとみくんから告白してくれた!
両思いで嬉しかった
ころん
ころん
さとみ
ころん
こんな幸せな日常が
続いていく
そう思っていた
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
バタンッ
気のせいなんかじゃない
だんだん僕へのあたりが強くなっている
僕なりに好きを伝えていたつもりだった
だけどさとみくんにはつたわらなかったのかな
ころん
ころん
ピーンポーン
はーい
ガチャ
莉犬
ころん
莉犬
莉犬
ころん
ころん
ころん
莉犬
莉犬
ころん
ころん
莉犬
何回泣いても僕の心は晴れなかった
それどころか僕の心はどんどん
汚れた雲に覆われていっていた
ころん
ころん
莉犬
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
莉犬
ころん
ころん
ころん
莉犬
莉犬
もう僕はいらない…
だからせめてさとみくんの力になりたくて…
最後になにか渡したくて
お金が必要だと思い
僕は枕営業を始めた
それも男同士の
自分が惚れた人が男だからか
さとみくんの代わりになる人を探しているのか
男を求めてしまった
僕はまださとみくんと付き合っているから
これは不倫ってことになるのかな…
ころん
ころん
ころん
僕はいつも君のことで頭がいっぱいなのに
君だけを見てきたのに
世界で一番愛していると言えるのにっ
なんで君は
どうして…
僕にはもう一度振り返らないの
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
涙が止まらないっ
枕営業を始めて
約一週間がたった
もう身も精神もボロボロで
お金も十分溜まったから
次のお客でこの仕事をやめようと思った
ころん
僕がベットの上でゆったりしていると
ガチャ
最後のお客様が入ってきた
僕"達"はお互い目を疑った
だってそこにいたのは
ころん
さとみ
リアクションとは真反対に僕は喜んでいた
けれど怖さもあった
またさとみくんに抱いてもらえること
それは嬉しかった
とっても元気になれた
だけど…さとみくんのためだけど
こんな枕営業をしていることはバレたくなかった
抱いてくれるんじゃないかって期待してた
だけど君はそっぽを向いて
さとみ
っと言って出ていってしまった
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
次の日
僕は稼いだお金をリビングに置いて
どっかへ行くつもり"だった"
僕がそれをためらったのは
ころん
さとみ
さとみ
るぅと
さとみ
るぅと
さとみ
るぅと
るぅと
るぅと
るぅと
ころん
なぜかるぅとくんの声はきれいに聞こえるのに
さとみくんの声は雑音が混じっているような
そんな気がした
ここにいたら水中みたいに
息を吸い取られて
死んでしまうような
そんな圧迫感を感じた
ころん
ころん
僕は逃げるように走り去った
所持金全部をおいていって
ころん
"どうしてっ"
わかっているくせに
受け入れたくなかった
さとみくんが
僕に飽きている
こと、そして
不倫
って言ってもまぁ
僕もやっちゃってる感はあるけどね
もういやだ
こんなに
疲れても僕は働かないと生きていけない…
ころん
ころん
ころん
ころん
あぁ泣いてばっかりだなぁ
またさとみくんに叱られちゃう
ってもうさとみくんは僕の近くにいないのか
ガヤガヤガヤガヤ
僕はある夜
ビルの屋上に風を感じに来ていた
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
僕は早くさとみくんの呪いから開放してほしい
その一心だった
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ヒュー
どんどん落ちていく
今はその風がとても救ってくれるようで
心地よかった
ころん
ころん
地獄に堕ちた
そう思ったのは地獄のような真っ赤な色が
鮮明に目の前で
染まっていたから
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没った?