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僕はころん

好きな人はさとみくん

僕はずっと片思いで終わっちゃうと思ってた

けどさとみくんから告白してくれた!

両思いで嬉しかった

ころん

さとみくんっ!

ころん

大好きっ!

さとみ

俺も♡

ころん

くふふ

こんな幸せな日常が

続いていく

そう思っていた

ころん

ねぇ、さとみくんっ

さとみ

ころん

ねぇっ

さとみ

チッ

さとみ

うっせぇな

さとみ

はぁ

さとみ

俺出かけるわ

ころん

えっどこへ?

さとみ

バタンッ

気のせいなんかじゃない

だんだん僕へのあたりが強くなっている

僕なりに好きを伝えていたつもりだった

だけどさとみくんにはつたわらなかったのかな

ころん

ポロポロポロポロ

ころん

僕も出かけよ…

ピーンポーン

はーい

ガチャ

莉犬

ってころちゃん!?

ころん

ポロポロポロポロ

莉犬

どうしたのッ?!

莉犬

とりあえず中入りな

ころん

コクッ

ころん

ーーーー涙

ころん

ーーーー、ーーーー

莉犬

そうなんだ…

莉犬

辛かったね

ころん

うっうっ

ころん

うわぁぁぁ涙

莉犬

( T_T)\(^-^ )

何回泣いても僕の心は晴れなかった

それどころか僕の心はどんどん

汚れた雲に覆われていっていた

ころん

やっぱり僕さとみくんと別れるよ

ころん

(´Д⊂グスン

莉犬

もう少し付き合ってみたら?

ころん

なんで…

ころん

もう僕は必要とされてない!

ころん

僕は邪魔者なんだよ…

ころん

足手まといで…

ころん

だから僕はさとみくんのために別れるよ

莉犬

ころちゃん!

ころん

莉犬くんもごめんね

ころん

急に押しかけて

ころん

バイバイ

莉犬

ちょっと

莉犬

ころちゃん…

もう僕はいらない…

だからせめてさとみくんの力になりたくて…

最後になにか渡したくて

お金が必要だと思い

僕は枕営業を始めた

それも男同士の

自分が惚れた人が男だからか

さとみくんの代わりになる人を探しているのか

男を求めてしまった

僕はまださとみくんと付き合っているから

これは不倫ってことになるのかな…

ころん

あーあ

ころん

さとみくんに最後に一回だけ抱いてもらいたかったな

ころん

さとみくん…元気でいるかな…

僕はいつも君のことで頭がいっぱいなのに

君だけを見てきたのに

世界で一番愛していると言えるのにっ

なんで君は

どうして…

僕にはもう一度振り返らないの

ころん

ポロ

ころん

あれおかしいな

ころん

泣き終わったはずでしょ

ころん

それにさとみくんが戻ってこないのは

ころん

十分にわかっているはずなのに…

ころん

ポロポロ

涙が止まらないっ

枕営業を始めて

約一週間がたった

もう身も精神もボロボロで

お金も十分溜まったから

次のお客でこの仕事をやめようと思った

ころん

ポスンッ

僕がベットの上でゆったりしていると

ガチャ

最後のお客様が入ってきた

僕"達"はお互い目を疑った

だってそこにいたのは

ころん

さとみ…くん…

さとみ

リアクションとは真反対に僕は喜んでいた

けれど怖さもあった

またさとみくんに抱いてもらえること

それは嬉しかった

とっても元気になれた

だけど…さとみくんのためだけど

こんな枕営業をしていることはバレたくなかった

抱いてくれるんじゃないかって期待してた

だけど君はそっぽを向いて

さとみ

ごめんな((ボソッ

っと言って出ていってしまった

ころん

何がゴメンなの

ころん

ごめんっていうくらいなら戻ってきてよ!

ころん

ねぇさとみくん…

ころん

僕の何が悪かったか教えてよ

ころん

ねぇ…涙

ころん

直したって君は戻ってこないつもりでしょう

ころん

もう僕はつかれた…

ころん

もう疲れたんだよ…

次の日

僕は稼いだお金をリビングに置いて

どっかへ行くつもり"だった"

僕がそれをためらったのは

ころん

中から声が聞こえる…

さとみ

みろよ

さとみ

これためてたお金で買ったんだ

るぅと

すごいですね

さとみ

これーーあげるーーーー

るぅと

わぁ素敵ですね

さとみ

ーーーしろよ

るぅと

わかってますよ♡

るぅと

ありがとうございます

るぅと

とってもきれいですね

るぅと

大事にします

ころん

るぅとくんとさとみくん?

なぜかるぅとくんの声はきれいに聞こえるのに

さとみくんの声は雑音が混じっているような

そんな気がした

ここにいたら水中みたいに

息を吸い取られて

死んでしまうような

そんな圧迫感を感じた

ころん

どうしてっ…

ころん

タッタッタッ

僕は逃げるように走り去った

所持金全部をおいていって

ころん

タッタッタッタッタッタッ

"どうしてっ"

わかっているくせに

受け入れたくなかった

さとみくんが

僕に飽きている

こと、そして

不倫

って言ってもまぁ

僕もやっちゃってる感はあるけどね

もういやだ

こんなに

疲れても僕は働かないと生きていけない…

ころん

どうしてこんなに

ころん

辛いんだろう

ころん

楽しかったはずなのに

ころん

ポロポロポロポロ

あぁ泣いてばっかりだなぁ

またさとみくんに叱られちゃう

ってもうさとみくんは僕の近くにいないのか

ガヤガヤガヤガヤ

僕はある夜

ビルの屋上に風を感じに来ていた

ころん

涼しいなぁ

ころん

ここ何階だろう

ころん

ざっと20階建てってとこかな

ころん

屋上だから21階かな?

ころん

くふふ

ころん

さとみくん元気でいるよね

ころん

るぅとくんと楽しそうに話してたもんね

ころん

僕もう真正面からさとみくんを見れないや

ころん

あんなに大好きだったのに

ころん

今では苦手…か

ころん

人って変わるんだね

ころん

それこそ僕とさとみくんみたいに

ころん

この高さから落ちたら死ぬかな

僕は早くさとみくんの呪いから開放してほしい

その一心だった

ころん

僕だったら天使になって

ころん

さとみくんの周りを見て飛び回りたいなぁ

ころん

でもこの体はもう汚されてる

ころん

堕天使かな?

ころん

僕はたとえ地獄に落ちてもさとみくんのことを思ってるよ

ころん

ばいばい

ころん

ヒュッ

ヒュー

どんどん落ちていく

今はその風がとても救ってくれるようで

心地よかった

ころん

あぁやっぱりだめだった

ころん

もう僕の体は汚されていた

地獄に堕ちた

そう思ったのは地獄のような真っ赤な色が

鮮明に目の前で

染まっていたから

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