レンタル彼氏

仕事から帰り真っ暗な部屋の 電気をつける 今日も一日疲れたとドサッと ソファーに倒れ込んだ 振動を感じ携帯に手を伸ばした

〝彼氏をレンタルしてみませんか？？〟

私は気になってサイトを開いた ズラリと並ぶ男性の写真を見ていたら ある男性に惹かれた

名前:渡辺翔太 生年月日:1992年11月5日 血液型:B型 一言:みんなのことが大好きなので みんなも大好きでいてください

本当に来てくれるのかと興味が湧いて 気づけばレンタルするというボタン を押していた 1週間たったぐらいだろうか 12時を過ぎた頃にインターホン が鳴った

レンタルした彼が家に来たのだ

写真で見た時よりもかっこよくて 私服はオシャレで。 笑い方が面白くてかわいいくて素敵な人

考え事をしながら私は翔太さんの後ろを 歩く。 モデルとかしてるのかな？ なんの香水使ってるのかな？ いい匂い。

ふーんって目を細めながらニヤッと 笑う彼に心を持ってかれそうになり 必死に自分の気持ちを抑えた

そして笑う彼 この笑顔に何人もの心を 奪われたはず

勘違いする言葉を言うから 完全に私は彼の虜になってしまった