テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ドアの向こうは...

一覧ページ

「ドアの向こうは...」のメインビジュアル

ドアの向こうは...

1 - ドアの向こうは...

♥

1,745

2018年10月06日

シェアするシェアする
報告する

あれは、今年の年始だった。

夜中に歩いて3分のコンビニまで、酒を買いに行った。

難なく酒を買って、寒いから1本空けながら帰っていった。

iPodで音楽を大音量で聞きながら。

ハイツまで帰ってきて、部屋の鍵を開けて中に入った。

内側から鍵を掛けたと同時に、

ドアノブを外からガチャガチャと激しく動かされた。

さらには、

ドアもドンドン!と強く叩かれて、

「ドアを開けた隙を狙う強盗か?」

などと思いながら固まっていたら、

10秒ほどで止んだ。

その間もずっと、iPodから音楽は流れていた。

死ぬほど怖かったので、

産後に実家に帰ってる嫁に、とりあえず電話で報告。

嫁と10分ほど電話で話をし、とりあえず警察に連絡することになった。

警察に電話をすると、

警察

戸締りをしっかりして、警察が行くまでは絶対に家から出ないでください。

と言われた。

少し落ち着いてきたので酒を飲んで待っていたら、

玄関のインターホンが鳴った。

モニターを見ると、鳴らしたのは上の階の住人Rさん。

近所付き合い以外に、たまに飲む仲。

が、状況が状況なので、居留守を使ってスルーした。

すると5分後くらいに、Rさんから携帯に着信が入った。

Rさん

もしもし〜

Rさん

インターホン鳴らしても出なかったけど

Rさん

今そっちで飲める〜?

ああ、実はかくかくしかじかで。

Rさんのところは何もなかった?

Rさん

いや、特には

気をつけて下さいね。もうすぐ警察が来るはずです。じゃあ

それからさらに5分後くらいに、警察が到着した。

だか、到着した警察の様子がおかしい。

インターホンを鳴らして、こっちが応答する前にドアを叩きながら、

警察

〇〇(俺)さーん!〇〇さーん!

警察

大丈夫ですかー!!

と叫んでいる。

なんだろうと思って玄関に出てみたら、

ウチの玄関のドアと玄関前の通路と階段に真新しい血痕がべっとりと・・・

警察

お怪我は?

警察

心当たりは?

警察

先ほどからこの血はありましたか?

と怒涛の質問責め。

と同時に俺が疑われているような気もした。

とにかく順を追って話し、血痕を見たのは今が初めてだと説明する。

あ!そう言えば、

上の階のRさんがさっきウチのインターホンを鳴らした!

15分ほど前!Rさんなら何か知ってるかも!

(もしかして・・・)

(この血痕はRさんの?)

(Rさん、襲われたんじゃ・・・)

警察を1人ウチに残し、もう1人が上階のRさん宅へ。

しばらくして、

警察が血だらけのRさんと上階から降りてきた。

Rさんは襲われたのではなく、襲った方の人間だった。

諸々が終わってから聞いたが、

Rさんは交際していた女性を、自室にて包丁で刺したらしい。

さっきは人を刺したことでスイッチが入り、

他に誰か刺そうと、ウチのインターホンを鳴らしたらしい。

インターホンに出ないので、

電話をして上がり込み、俺を刺すつもりだったとか・・・

別件とはいえ、俺が警察に連絡したことをしると、

放心状態で自宅にいたらしい。

ただ、刺された女性は命からがら逃げ、Rさんの部屋にはいなかった。

が、結果として

刺された女性は駐車場に停めてあった自分の車の中で絶命していた。

そして、

ウチの玄関のドアに付着していた大量の血痕と、被害者女性の血液が一致した。

ウチのドアノブから出た指紋も、被害者女性のものだった。

俺が最初に強盗と勘違いしていたのは実は助けを求める彼女の・・・

どうでしたか?

怖いと思った人、面白いと思った人はたくさん❤下さい‼️

この作品はいかがでしたか?

1,745

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚