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・実験施設、人外、能力者パロ ・腐向け要素なし ・センシティブなし ・なんでも許せる方向
⚠️戦争賛美、政治的な意図、政治思想、思想的な主張は決してございませんのでご了承ください ⚠️史実とは一切関係ありません ⚠️史実ネタでもございません ⚠️すべて、私の妄想です
では、どうぞ⬇
赤ランク区画は、静かだった。
静寂はこの区画では日常だ。 変わったことではない。
だが今日の静けさは、どこか張り詰めている。
ナチスは壁面の管理パネルの前に立ち、淡々と数値を追っていた。 手元の認証キーが、管理者権限を示している。
赤ランクの監視、環境制御、隔離装置―― 全ての最終操作権はナチスにある。
背後では、各国がそれぞれの距離感で空間を占めていた。
イギリスは椅子に腰掛け、組んだ脚の上で指を組んでいる。
フランスは窓際。外光を背に、柔らかい表情で周囲を観察。
ロシアは壁に寄りかかり、退屈そうに天井を見ているが、気配は鋭い。
中国は静かに立ち、環境のわずかな変化を肌で測っている。
そしてアメリカは、壁にもたれながらナチスを見ていた。
アメリカ
軽い声。 ナチスは視線を動かさない。
ナチ
アメリカ
そのとき。
空気が、微かに震えた。
ほんの一瞬。 だが赤ランクの面々は気づく。
ロシアが顔を上げる。
中国
中国が低く言う。
イギリス
イギリスの視線が鋭くなる。
ナチスは即座にパネルを操作する。
数値が一列、黄色に変わっていた。
《第三区画 圧力弁 異常反応》
フランスが息をひそめる。
フランス
次の瞬間、警告音。
区画中央の隔離シャッターが、低い音を立てて動き出す。
アメリカ
アメリカが身体を起こす。
ロシア
ロシアが一歩踏み出す。
ナチスは即答する。
ナチ
イギリスが冷静に問う。
イギリス
ナチ
だが。 パネルに表示される残り時間。
《自動遮断まで:6秒》
短い。 ロシアが言う。
ロシア
ナチ
ナチスは計算している。
圧力。反動。設備損傷。 そして――
ここにいる“赤ランク”。
完全遮断すれば、内部圧が乱れる。 身体能力が高い彼らでも、無傷では済まない。
命令は出ていない。
管理者としては、最小被害を選ぶべき。
だが…残り四秒。
ナチスは走った。
アメリカ
降下し始めたシャッターの隙間へ滑り込む。
火花が散る。 金属の摩擦音。
ロシアが低く笑う。
ロシア
イギリスは動かない。 ただ、視線で追う。
ナチスは制御盤へ到達する。
指が躊躇なく走った。
認証。解除。手動切替。
残り二秒。
圧力値が跳ねる。 中国が短く言った。
中国
衝撃。 だがナチスは体勢を崩さない。
最後の入力。 シャッターが止まった。
警告音が消える。
ロシア
ナチスは数値を確認する。
ナチ
フランスがゆっくり歩み寄る。
フランス
ナチスは振り返らない。
ナチ
イギリス
一瞬。 ナチスの視線が揺れる。
ナチ
中国が静かに言う。
中国
ロシア
ナチ
ナチスは否定も肯定もしなかった。
アメリカがゆっくり近づく。
アメリカ
ナチスは冷ややかに見る。
ナチ
アメリカ
視線が絡む。
そこにあったのは、反射ではない。
命令でもない。
“選択”。
イギリスが小さく言う。
イギリス
フランスが微笑む。
フランス
ロシアが背を向ける。
ロシア
中国は静かにナチスを見る。
中国
空気が変わっている。 完全な信頼ではない。
だが、確実に一段、距離が縮んだ。
アメリカは壁にもたれ直し、目を細める。
アメリカ
ナチスはそれを無視する。 だが、アメリカの視線からわずかに目を逸らした。
ほんの一瞬。
その小さな変化を、アメリカだけは見逃さなかった。
To be continued
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