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まふくん…かわいいなぁw ほんとにそらるさんのこと大好きなんだねw その新曲、ぜひ聞かせてくださいw そして、そらるさんはおかえりなさいw 続き楽しみにしています!!!!!!!!
月曜日
朝の登校中も、やっぱり真冬は 元気がなくて、ぼーっとしていた
江川
教室に入ると、クラスメイトの 男の子に挨拶をされる
前に真冬が曲提供をしたバンドの 1人で、名前は江川君
私達の呼び方が変わってて、それで 覚えてたのもあって、真冬繋がりで 仲良くなったんだ
真冬
昨日よりもさらに力なく笑う真冬
真夏
私も何とか笑って挨拶を返した
江川
席に着きながら、不思議そうに 聞いてくる江川君
名前が近いから、席も真冬の 隣なんだよね
真夏
真冬の代わりに、私が曖昧に答える
江川
すると、明るい笑顔で 真冬にそう言ってくれた
ありがとう、と答えて笑った 真冬の顔は、心なしか少し明るく 見えた気がした
時間は過ぎて、昼休み
お弁当を持って、みんなで 中庭に集まった
いつもは会長もいるけど、 今日2年生は修学旅行の振替休日で 休みだから、4人だけ
翔太
ぼーっとしながら、広げたお弁当を 箸でちょこちょこと食べている真冬
朝は食欲がないって言って食べて なかったけど、何も口にしてなくて、 流石にお腹が空いていたらしい
目の下にクマもできているから、 寝れてもいないみたいだった
真夏
心配そうに言った翔太君に、 私も不安混じりで答える
棗
おるわけないけど、 と続けたなっちゃん
生徒会長だし来てたりして、 なんて意味のない期待をしつつ、 私もお弁当を食べ進める
真冬
不意に、真冬が鼻歌を歌い始めた
棗
真冬
真冬
翔太
真冬
そう言って、またへへっと笑う真冬
棗
真冬
???
真冬
真冬
私達が話している途中、突然 聞き覚えのある声が聞きこえて、 みんなでその方を向く
真冬
一番に、真冬が間抜けたような 声を上げた
ついでに、持っていた箸が手から 落ちて、カランと音を立てる
彼方
いつものメロンパンと、 何かが入った紙袋を持った……
一ノ瀬会長が、そう言った
棗
翔太
真冬
突然の本人の登場に、 今にも泣きそうになっている真冬
嬉しいのと驚きと、他にも色々 混ざってそうな顔で、パニックを 起こして上手く言葉を発せていない
彼方
彼方
珍しく困惑したような表情で、 会長が私達に聞いてきた
真冬
彼方
真冬の座ってるすぐそばにしゃがみ 込んで、落ち着いた声で優しく聞く
真冬
少しずつ言葉を紡いでいって、 ようやく「連絡先」を言えた真冬
よく頑張ったねって、ぎゅーってしてあげたいけど、ここは我慢っ……!
彼方
彼方
彼方
真冬
制服のポケットからスマホを 取り出して、LINEのQRコードを 真冬に提示した会長
それを見た真冬が、慌てて自分の スマホを取り出そうとする
真冬
ふと探る手を止めて、連絡先を 知らないと分かった時みたいに、 顔を真っ青にした
真夏
心配になって、思わず聞いてみる
真冬
真夏
いつもの真冬なら、 絶対そんなことはしないはず
いつメロディが思いついても いいようにって、簡単に録音できる スマホは肌身離さず持ってるのに……
真夏
彼方
真冬
この機を逃すまいと、 バッと椅子から立ち上がった真冬
それから、「邪魔!」と言って、いつも かけてるメガネを外して渡される
そのままの勢いで、校舎の方に 走って行ってしまった
彼方
真冬が去ってから、 改めてそう聞かれる
翔太
棗
流石に、「会長のことが好きで、 会えてなくて元気がなかった」とは、 本人が可哀想なので言えない
真夏
ここは、言っても大丈夫そうな 答えを出して、納得してもらおう
彼方
すると、意外とすぐに納得してくれた
真夏
翔太
棗
棗
彼方