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ザザ-ン

静月 シズク

……

静月 シズク

やっぱり、横浜の海は綺麗ね

潮の匂いが夏らしさを思い出させてくれる

静月 シズク

あの過去を隠させてくれる

ぁ!
静月さん!こんな処に居たんですね!?

駆け足で私の方に向かって来ているのは

後輩の_中島 敦

一時期、彼の能力でこの横浜をざわかせた事は秘密にしておこう

静月 シズク

敦さん…こんな処に何の用かしら?

彼の顔を見ずにそう言うと

今日は、探偵社の会議の日です!

太宰さんは…兎も角

静月さんには来て貰わないと…

静月 シズク

……そうね

私は、彼の顔を見た

彼の顔に出ている表情は、《焦り》

恐らく国木田さんに怒られる事を恐れているのだろう

静月 シズク

では行きましょうか

ホッ)

はい!

海が波をうつ

綺麗で、虚しい程に……

国木田

―――――と言う事です

静月 シズク

静月 シズク

(珍しい依頼内容ね…)

今回の依頼内容は、

〖横浜に現れた謎の集団を捕まえて欲しい〗と云う内容だった

その謎の集団は、違法薬物を勝手に販売しており、その薬を呑んだ者達は謎の症状などに陥るらしく

警察も困り果てている模様

与謝野

……その謎の集団は、ポ―トマフィアじゃァないのかい?

国木田

はい

国木田

その依頼者によると…男性の方が若干多く、薬を買わなかった者には、性行為をしているようです

静月 シズク

…最低ね……

鏡花

その場に居る者顔が険しくなる

其れはそうだろう…性行為は、一生心に残る傷なのだから

国木田

……社長どうされますか?

社長

無論…探偵社は、この事件を引き受ける

静月 シズク

(……これは厄介な事になりそうね)

午後_22時45分

街頭の光が私達に強く降り注がれている

静月 シズク

谷崎

……

谷崎

あ、あの…静月さン…

静月 シズク

何かしら?

谷崎

そ、その…本当にこんな処に彼奴らが来るンでしょうか…?

静月は、少し悩んだ様子を見せ口を開いた

静月 シズク

……可能性はゼロでは無いわ

静月 シズク

其れに…

静月 シズク

谷崎さん

静月 シズク

22時以降は何の時間は分かるかしら?

谷崎

22時以降ですか…

谷崎は、悩んだ

谷崎

……すみませン

谷崎

分かりませン

静月 シズク

…其れは…ね

彼女が後ろを向き、近付いてくる

彼女は、谷崎の目の前で足を止め

宝石の様な瞳で谷崎を捉える

谷崎

ゴクリッ)

谷崎が、唾を飲み込む

静月 シズク

…(ニコッ

静月が、悪戯っぽい笑みを浮かべ

静月 シズク

悪い人達が狩りに出る時間よ

と谷崎の耳元で囁いた

谷崎

か、狩りにですか?!

谷崎は、顔を青くした

静月 シズク

ええ

静月 シズク

22時以降は、通称〖夜の世界〗の入口共言われているもの

谷崎

そ、そうなんですね…

谷崎は、首筋に汗を一粒流した

静月 シズク

……さて

コツコツ

謎の足音が近付いてくる

静月 シズク

……

静月が後ろを向く

静月 シズク

雑談は、此処までにしておきましょうか

静月が目線を向けた先に立っていた人物は、国木田が言っていた見た目にそっくりだった

おやおや…嬢さん達

薬を買って行かないかい?

不気味な笑みを浮かべ、近付いてくる男に谷崎は、恐怖を感じた

谷崎

ヒッ

静月 シズク

顔から笑みを消し、相手をじっくりと見ている静月に谷崎は、呻いた

谷崎

し、し、し、し、し、静月さンは怖くないンですか?!

静月 シズク

…怖くは無いわ

谷崎

な、な、な、なンでですか?!

静月 シズク

…そうね

静月が応える

静月 シズク

貴方を守りたいって云う気持ちがあるからじゃない?

谷崎

ぇ……?

その途端、男が走って来た

うぉぉぉぉッ! ///

久しぶりの獲物だぁ!

ちゃんと喘ぎ声をあげろよッ! //

静月が、恐ろしく静かな声と表情で何時もの言葉を云う

静月 シズク

異能力〖蝶舞姫〗

その途端、静月の腕から血が垂れ、

蝶に変わった

は……?

男は、動きを止め、その蝶を見た

な、なんだよこれ(苦笑)

綺麗で、黒々しい静月の異能力

谷崎

谷崎でさえ、今は口から言葉を発する事が出来ない

静月 シズク

…さて

静月は、自分の腕から滴る血を気にせず 相手に指を指した

静月 シズク

〖蝶達命令よ あの男を捕まえて〗

そう静月が言うと…

シュババババ

な、なんなんだよッ!一体!

蝶達が、男の身体にまとわりつき、動きを封じた

静月 シズク

……私達と逢うのは最後になると思うから

静月 シズク

言っておいてあげるわ

気が付けば、静月の腕から垂れていた血は、もう止まっていた

静月 シズク

私達…武装探偵社はそれぞれが特別な能力を持っている

静月 シズク

だから……あまり私達を甘く見てはいけないわ

静月 シズク

何故なら…

静月が、指を擦り合わせ、渇いた音を出した

すると……

うぁがァァッ!

男が呻く

何故なら今 彼は、想像を絶する様な痛みが身体を支配されているから

静月 シズク

…これで分かったでしょう?

静月 シズク

私達は、貴方達の事を

静月 シズク

すぐに殺せるわ

ドスの効いた声が辺りを支配する

静寂に満ちていた路地裏は…すっかり汚い呻き声でいっぱいになってしまっていた

翌日

あの後、男をそのまま拘束したまま、警察に保護

そのまま、昨日は、解散となった

-翌日-

ぴぴぴっ!⏰

(カチャッ)

静月 シズク

…(ムクリ

静月 シズク

今日は…酷い頭痛ね…

静月 シズク

貧血かしら…?

そんな冗談を口にしながらベッドから降りた

今日は、何だか嫌な日

服を着替え、青色が印象的なエプロンを上から着て

朝食を作ろうと冷蔵庫を漁り出した時

ピ-ンポ-ン

玄関のチャイムが鳴った

静月 シズク

こんな時間に誰かしら…?

時間は、午前6時丁度

玄関のドアを開けると…

太宰

グッドモーニング!

太宰

静月ちゃんが大好きな太宰さんだよ!

静月 シズク

…朝から元気が良いですね

その元気な声に頭痛がする

太宰

今日は、気分が良いのだよ!

太宰

今から探偵社に行かないかい?!

静月 シズク

…珍しいわね

静月 シズク

太宰さんが、探偵社に行きたがるなんて…

静月 シズク

今日は、空から槍でも降ってくるのかしら?

そんな冗談を一つ

太宰

(笑)

太宰

って…そのエプロン

太宰

私がプレゼントした物かい?!

太宰が目を輝かせる

静月 シズク

ええ…好きな色だったから使っているの

太宰

エプロンを着ていると言う事は…今から朝食かい?

静月 シズク

ええ

静月 シズク

今から朝食を作ろうと思っていた所よ

静月 シズク

…太宰さんもお食べになるかしら?

そう言うと…

太宰

えぇ?!良いのかい?!

驚きながらも頬を赤く染め、嬉しそうにしている

きっとこれも計算していた事だろう

静月は、スリッパを靴箱から取り出し太宰の前に綺麗に並べた

静月 シズク

…さあ上がって

太宰

✨)

朝食を作り終え、太宰と食べていると…

プルルルルルルッ📱

静月 シズク

…?

静月 シズク

(誰からかしら…?)

静月 シズク

……太宰さん、一寸席を外すわね

太宰

太宰

嗚呼

ピッ

静月 シズク

もしもし?

ぁ…えっと静月さん…おはよう御座います

電話は、敦からだった

静月 シズク

ええ

静月 シズク

おはよう

静月 シズク

こんな早朝からどうしたのかしら…?

じ、実は今…

静月 シズク

―――――って事になっていまして……

静月 シズク

成程ね…

ざっと電話の内容を言うと

昨日警察に保護したあの男が私の事を呼んでいるらしく

その男の目からは、光が消え、桃色のハ―トが浮かんでいるらしい……

静月 シズク

……その状況は、私も初耳よ

静月 シズク

…警察には、すぐに其方に行くと伝えてくれるかしら?

ぁ…はい!

静月 シズク

それじゃあ切るわね

分かりました…

ブチッ

静月 シズク

…厄介な事になったわね

嫌な予感が当たってしまった…

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

美しい彼女は、今日も息をする

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コメント

7

ユーザー

静月さんは凄いですね。仲間を守る為ならばなにがあっても恐れない。とても尊敬します。異能力も静月さんの優しい雰囲気にあっていて綺麗で美しいです。 でもなにか少し引っかかる。 最初の海のシーン。あそこで言っていた過去とはなんのことだろうか。静月さんが強い理由はそこに隠されているのだろうか。..まだまだ情報が少なすぎる。考察はもう少し後で。

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