天音
え?うん、そうだよ
天音
…あなたは?
悠真
俺は、悠真
悠真
見た通り…
悠真
車椅子なんだ
天音
歩けないの?
悠真
うん、もう、動かないんだ
天音
そう…
悠真
俺はさ、毎日図書室に来てるんだ
天音
そうなの?
悠真
うん、だから、君もたまにでいいから、図書室に来てよ
悠真
1人だと寂しいしさ
天音
分かった
悠真
そういえば、君の名前は?
天音
あっ、私は天音!
天音
呼び捨てでいいよ!
悠真
天音、担当医、誰?
天音
え?奏汰先生だよ
悠真
そう…なんだ
悠真
天音、奏汰先生は…
天音
?
悠真
…いや、なんでもない
悠真
ごめん、今日は俺、もう戻るね
天音
うん…
悠真
また明日
病室
奏汰
天音ちゃん
天音
先生っ
奏汰
今日、A棟に行った?
天音
はい、行きました
天音
そこで、悠真って子に会いました
奏汰
悠真…そうなんだ
奏汰
あのさ、俺ね…
奏汰
悠真と兄弟なんだよね
天音
え!?そうなんですか!?
奏汰
うん、年は離れてるけど一応ね
奏汰
あいつもさ、俺と性格似てるから、
奏汰
気をつけな?
チュッ
天音
ふぁっ…!?
奏汰
ぷ、はぁっ
天音
ちょ、先生!!
天音
唐突すぎます!
奏汰
ごめん、
奏汰
…死ぬ前に、本気で恋がしてみたいんだよ…
♡1000で続きます