テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゆんしょ
5,252
絶対辰哉
1,238
いわふか
.
.
.
.
side.💜
もうすぐで閉店。
照さんが来る様子はなかった。
俺は心配もあったが、照さんを信じて、それを捨てた。
きっと明日には、来てくれるはずだから。
深澤.
好きな曲を口遊みながら片付ける。
看板も“close”に変えたので、
もう誰も来ないと思っていた。
岩本.
しかしドアの方には、いつの間にか照さんが立っていた。
深澤.
岩本.
岩本.
自分の歌を聴かれていた。
その事実に恥ずかしくなり、一気に顔が熱くなる。
深澤.
でも次に照さんから放たれた一言は、俺には想像できないことだった。
岩本.
岩本.
岩本.
そう微笑む彼。
疑ってはいけないのに、向井さんの話を聞いたあとだと、優しい嘘なんじゃないか、なんて思えてくる。
照さんに、無理言わせてるのかもしれない。
そう思い、俺は咄嗟に謝った。
深澤.
岩本.
岩本.
そう言って目を合わせてくれる照さんは、到底嘘をついているようには見えなかった。
深澤.
彼は頷いた後、いつもの席に座る。
岩本.
そんな間抜けな質問を受ける。 俺はおかしくて仕方がなかった。
深澤.
深澤.
岩本.
彼は驚いたように目を丸くした。
腕時計を確認して、口に手を当てる。
岩本.
深澤.
深澤.
そう言うと、彼は落ち着きを取り戻したように座り、呟いた。
岩本.
岩本.
深澤.
なにも話さない沈黙。
それすらも、彼となら心地よくて。
岩本.
別に期待はしない。
さっき向井さんから託された、責任を果たすために。
岩本.
深澤.
岩本.
岩本.
岩本.
深澤.
照さんが、裏社会の人間だった。
確かに、一般人が裏社会の標的になることなんてほぼない。
深澤.
岩本.
謝らないで。
別に責めたい訳じゃない。
深澤.
深澤.
今日はカクテルなんていらない。
“岩本照”。
1人の友人と、向き合う時間だ。
コメント
1件
照さん、ついに打ち明けたんですね……💧 ずっと隠してた重みとか、言うまでの葛藤がひしひしと伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。それでも辰哉さんが「謝んないで」「ゆっくりでいいから」って受け止めるのが、もう本当に優しくて…お互いの信頼が感じられるシーンでした。お疲れさまです、junpさん🥀