テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
かに🦀
前の席では、数人の男子が 楽しそうに会話をしている。 クラスの中心人物でもある柳田の席に 自然と集まって話をするその輪の中で、 ひときわ輝いて見える人が居る。
かに🦀
かに🦀
松野一松。世にも珍しい六つ子の四男。 そして、私が好きな人。 少し癖毛で、それを気にしているのか ワックスをしているが抑えきれていない。 眠そうな目を無理に開いている。 よく愛想笑いをするが、それも好きだ。 兄弟と居た時に不意に見せた笑顔も好きだ。
かに🦀
かに🦀
かに🦀
私、千代木は松野一松のことが好きだ。 好きなんだ。どうしようもなく、好きだ。 気持ちが溢れてしまわぬように、 心を落ち着かせる。 千代木とは松の木の別名でもある。運命かな。
かに🦀
かに🦀
そんな彼を、本を読むフリをして眺める。 私の日課だ。 正直、難しい本は苦手だ。 でも、松野を見れるので意外と嫌いじゃない。
かに🦀
かに🦀
かに🦀
しばらくぼーっと眺めていると、予鈴が鳴る。 松野達が一斉に席に戻る。 ひとつ深呼吸をする。 今日も、一日が始まるのだ。
かに🦀
かに🦀
かに🦀
かに🦀
かに🦀
かに🦀
かに🦀