テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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【main】Z.island EP3

第5話 - 昼寝

2023年04月16日

#Z.island

#一次創作

#オリキャラ

#ホラー

#創作

C.Blossoms

ビカス

どうぞ、おかけください。

ライはビカスに奥の椅子をすすめられ座る

その前椅子にビカスが座る

ビカス

…どのようなことを占いますか？

ライ

何でもいいのか？

ビカス

えぇ。

ライ

…

ライ

俺の持っている力は分かるのか。

ビカス

…

ビカスは黙り込みじっと、ライの顔を見つめる…

ビカス

…なるほど。

ビカス

あなたは人を誘導する能力があり、いずれ権力者になることも可能でしょう。

ビカス

しかし…あなたに逆らう人々は、苦しみもがき続けるでしょう…

ビカス

気をつけてください。その人々達はどこかに潜んでいます。

ライ

なるほどな。

ライ

占い師。お前は未来が見えるのか。

ビカス

…見えないと言っては嘘になります。

ビカス

知らない方が幸せなこともあるのです。知りすぎては不幸を招くこともあるのです…

ライ

…

ビカス

私の仕事は…不幸を招く仕事なのかもしれませんね…

ビカス

最近占ったお客様の未来を見てしまって、お客様がどうしても見てしまった未来を知りたいと言うのでお教えしたのです。

ビカス

しかし…その数日後にそのお客様が不幸ごとに遭われまして…

ビカス

…すいません、つい…口が滑りました。

ライ

…今の職に満足していないのか。

ビカス

あなた…何を考えているのですか…？

ライ

俺は様々な研究をしている研究者だ。

ビカス

………

ビカス

私の故郷の島に来てください。研究の話はそこでしましょう。

ライ

島…？

ビカス

はい。あなたが普段いらっしゃる島より神秘的な島…デリー島が、私の故郷です。

アーロン

…終わったぁ…お疲れ様でした…

スターカイム

お疲れ〜…

カクターン

…カイムまだメニュー残ってるでしょ。

スターカイム

…バレた？

アーロン

…そういえばカクさんとカイムさんは、普段ボスから「カクターン」「スターカイム」って呼ばれてますけど…それって本名なんですか？

スターカイム

いや。

アーロン

やっぱり！？

スターカイム

俺本当は「星皆無」っていう名前で、星っていうのは苗字、皆無が名前だ。

アーロン

なるほど…星の英語がスターだからそう呼ばれてるんですね。

カクターン

私は「角田杏」…ゆっくり言ったらカクターンになるから、そう呼んでいるんだと思う。

カクターン

…本当は「すみたあん」って読むんだけどね（小声）

アーロン

キャンドルさんと一緒だ…

スターカイム

ん？キャンドルの本名知ってるのか？

バッカス

俺の故郷のマドリーヌで、キャンドルさんが有名だったんです。

バッカス

…マドリーヌに住んでる人からしたら、「鬼庵ドル」ってとても珍しい名前だったから、今でも覚えてる。

カクターン

…漢字が使われている名前は、私とカイムが住んでいた晶氷島の人しかいない。

カクターン

あと、稲妻島に住んでた人とかも漢字が使われている名前だったけど、その島はずっと前に空襲に遭って、前のグルーヴボス以外の人がいなくなったはずだけど…

スターカイム

坊ちゃんみたいに養子とかもありえるな。

カクターン

いや、それはないでしょ…

「「「「…」」」」

アーロン

…触れてはいけない気がする……

バッカス

それな…

カクターン

もう終わって9階行こ…

スターカイム

この話した後に本人に会いに行くのか〜…

9階　教習部屋

机の上にはキャンドルが大の字になって寝ていた…

カクターン

！！！

カクターン

ちょっと！？そんなとこで寝るな！

キャンドル

んあ？カクちゃんおそぉぉぉぉぉい！！

カクターン

それはカイムのせいだから。

スターカイム

てへ。

カクターン

…今から話すことは、私たちだけの秘密。もちろん、ボスにも言わないで。

カクターン

特にキャンドル。あんたは口走ることがあるから本来なら絶対言わないけど…トップ5として情報を共有するのは当前だから…絶対言わないで。

キャンドル

ふぁい……

カクターン

…私は以前から気になって調べていたの。伝説のハンター、オークスのことを。調べて分かったことは…

カクターン

オークスはこの世界の住民ではない、ということ。

「「「…？」」」

スターカイム

どうしてだ？

カクターン

…

カクターン

この世界のどこにもないの。オークスの情報が。学歴も、住んでる場所も、男か女かも！

カクターン

…5年以上調べても出てこない。

アーロン

それって…まさか…

カクターン

…異次元…そんなのあるって本当に考えられないけど…

バッカス

…異次元なんてあるわけないだろ…

スターカイム

あ、あったとしてもさ、オークスはもう死んだんだ。なのにどうして今さら…

カクターン

…

カクターン

ハンター適性者リストにいないハンターがこの島にいるってボスが言ってたから、調べてみたら…

カクターン

オークスと同じ、どこにも情報がなかった。

「「「！？」」」

キャンドル

えぇ〜？その子も異次元から来たっていうのお？

カクターン

…

アーロン

カクさん…

バッカス

…

スターカイム

…

スターカイム

世の中には非現実なことって存在しないってずっと思ってたが…

スターカイム

今のカクを見てると、非現実的なことってありそうな気がする。

スターカイム

いや…俺たち超能力者がいる時点で非現実的じゃないんだと思う。

カクターン

…

アーロン

確かに…！超能力なんて、アニメやマンガでしか見たことなかった…！

バッカス

いつしかこの島が普通だと思うようになったせいで、気づけなかったのかもな。超能力の異常さに。

カクターン

………

カクターン

超能力が…異常…

カクターン

ごめん、調べる用事ができた。調べ終えたらまたここに集まるよう連絡するから。

そう言ってカクターンは教習部屋を出て行った

スターカイム

か、カク！

スターカイム

行っちまった…調べたいこと見つけたらすぐ行動する…

キャンドル

ってことはあたくしたちも解散んんん！？

スターカイム

そうだな…ひとまず解散するか。

キャンドル

いぃぇぇぇえええ！！

キャンドルは奇声を発しながら出て行った

アーロン

カクさん…何を調べるんでしょうか…

スターカイム

おそらく…この島について調べるんだろうな…俺たちも部屋戻るか。

昼　リビング

ジェミ

あ！トレーニングしに行こ！

リコ

私もしよっかな〜

パーカ

お、俺も！

リコ

えぇ〜？大丈夫なん？

パーカ

大丈夫です！今は全然眠たくないです！

ジェミ

うーん、でも心配だねぇ…

ラース

オレもそう思う。

ラースは多目的室から歩いてくる

ジェミ

あ、ラース！

ラース

一日様子を見てくれパーカ。途中で寝てしまえば、怪我をするかもしれない。

パーカ

う…分かりました…

スコル

パーカどんまい！

アクーリ

大丈夫だ！明日にはきっと治ってると思うぞ！

リアス

そうよ！だから元気だして！

パーカ

皆さん…

パーカ

それでは…明日のために昼寝します！

ジェミ

えぇえ〜w昼寝！？w

スコル

ふっwww

スコルの横でリコ・リアスもつられて笑う

パーカ

え！俺何か面白いこといいました！？

リコ

大丈夫やでパーカ君…w気にすることないw

スコル

パーカらしくていいなって思っただけだw

パーカ

そ、そうですか…？

ジェミ

うんwいいと思うよ！

ジェミ

…それじゃ！行ってくるね！

パーカ

いってらっしゃい…！

5人は玄関へ行き、外へ出て行った

パーカ

…ラースさん。

パーカ

俺…一旦元の世界に帰ってみます。一旦戻れば体も良くなってるかもしれません。

ラース

…

ラース

大丈夫だ。お前なら何とかやれる。この世界でもずっと何とかやってきただろう。

パーカ

…

ラース

自分を信じろ。

パーカ

…ありがとうございます。

パーカ

明日の朝には帰ります。

ラース

分かった。

ラースは再び多目的室へと戻っていった

俺はソファーの上へ横になる

パーカ

（何故だろう…いつまでも…どこまでも深く眠れる気がする……）

パーカ

………

ヤンサー

あら、パーカ君…まるで眠り姫になったみたいだね…

ヤンサー

静かに読もっか。

ピース

…

ローレル島　パリリアル港

ケディ

うぅ…海怖いけど…デリー島に行って、確かめないといけないことがあるから…

ケディ

…んん？？

ケディは、船を乗るために待っているライとビカスを見つける

ケディ

ライさん？それにビカスさん…こんな所で何してるのですか？

ライ

お前には関係ない。

ビカス

お久しぶりですケディさん、お元気でしたか？

ケディ

こちらこそお久しぶりです！とっても元気です！

ライ

これ以上絡むと潰すぞ。

ライと船に乗り込みビカスもライに続いて乗る

ケディ

そんなこと言わないでよ〜…

ケディも後からついていく

ライ

…お前みたいな泣き虫と一緒に行動するつもりはないぞ。

ケディ

わ、分かったよ！現地に着いたらもう着いてかないからっ！

ライ

島には何があるんだ？

ビカス

観光地であれば、たくさんのパワースポットがあります。特に有名な場所は、山の奥にぽっつりと佇んでいる『フィーウ石碑』です。

ライ

ほう…なぜそんなところがパワースポットとなっているのだ。

ビカス

これは言い伝えのようなものですが…

ビカス

昔…フィーウという方が山の奥に訪れた時、石碑を見つけました。
母親が病気だったフィーウは、神頼みをするように、石碑に母親の病気が治るようお願いをしたのです。

ビカス

すると、突然石碑の周りが光り輝き、フィーウは神隠しにあってしまいました。

ビカス

フィーウの行方が分からなくなり、周りの方達が騒ぎ始めた頃…驚くべきことに、フィーウの母親の病気が突然治ったのです。

ビカス

人々は、自分自身を神隠ししてもらうと引き換えに、願ったことを何でも叶えてくださると思うようになったのがきっかけです。

ビカス

自分を捨ててまで、叶えてほしい願いを込める…そんなパワースポットとなっております。

ライ

…それで、そこのパワースポットに願いを込めた奴の願いは叶ったのか。

ビカス

…とてつもなく大きな願いではない限り、叶ったとの声はお聞きしてます。しかし、神隠しにあった声はお聞きしていません。

ライ

ふん…まだ信じられんな…神隠しに会うのは嫌だが、一度行ってみるか。

ケディ

あの…！俺もそのパワースポットに行くつもりなんだけど…

ケディが話そうとした途端船が汽笛が鳴る

ビカス

…そろそろ出航しますね。

ビカス

ケディさん。少しお話しがあります。ちょっとこちらへ。

ビカス

すいませんライさん、すぐ戻りますので。

ケディ

？

ビカスはケディを連れて船の中へと入って行った…

ライ

…

ビカス

…ケディさん。

ビカス

あなた、何か隠してますね。

ケディ

え！？俺何も隠してなんか…

グワン…

ケディ

ひぇ！？

船が動き出しケディは膝を他につける

ケディ

も、もう動いたぁ…

ビカス

…

ライ

…動いたか。船なんて何年ぶりだろうか。

［回想］

ライ

…

奏

大丈夫…？酔ってない…？

ライ

…うん……

船の汽笛が鳴る

その音にライはびっくりし奏の袖に捕まる

奏

大丈夫よ。手、繋ぎましょう。

ライ

…

ライは奏が差し伸べた手をそっと握った…

ライ

…

ビカスとケディが手を繋いで戻ってくる

ビカス

お待たせいたしましたライさん。

ライ

なんの話をしていた。

ビカス

見ての通りですよ。私達、船に乗っている間はカップルという設定でいますので。

ビカス

ほら…私、髪型的に女性にも見えるでしょう？

ライ

………

ライ

フッ

ライ

ハハ！なるほどそういうことか！お前には何度も驚かさせるな！

ビカス

流石ライさん。鋭い察知力です。

ケディ

ゆ…揺れてる…

ビカス

大丈夫ですよケディさん。私がついてますので。

ライ

…外はもういい。中に入るぞ。

ビカス

分かりました。

夕方　リビング

パーカ

…

俺は昼寝をし終えソファーから起き上がる

パーカ

（頭がぼーっとする…少し散歩に行くか…）

俺はリビングを出て玄関へと向かった

ヤンサー

…あれ、パーカ君行っちゃった。

ピース

……

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