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【参加型】酷く青い空だった。

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【参加型】酷く青い空だった。

第5話 - 【第二章】5.謎解き絶対無理

161

2025年09月08日

#創作

#うちの子

#うちよそ

#ピンクメッシュ

#参加型

#コラボ

雪みかん@9月病なう

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161

雪みかん@9月病なう

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【第二章】第五話.「謎解き絶対無理」

消愿ｰSyogenｰ

………！？
な、何ですかこの部屋は…

向葵ｰHimariｰ

うっ……うるさあ……！
鼓膜が破れる……！

カシア

うわ、何ここ……
物散乱してて、汚い…

ピンクチャンとピンククンが一つ目の扉を開けると、その先には、

刃物や時計、薬品などが床に散乱していて、謎の音楽が大音量で流されていた。

雪ｰYukiｰ

うわ、刃物！？危な！

ラミラ

踏んだら危険だね。
避けていこうか

そこには、剃刀やカッターナイフ、鋏や彫刻刀……など、身近な物もあれば、鉈（なた）やメスなどの危険な物もあり、気付かず足を踏み入れたら怪我をしてしまいそうだった。

その上、耳が割れるほどの大音量で音楽が流れているのだから、何とも落ち着けない空間である。

小山ｰOyamaｰ

う、うう………。
耳、おかしくなりそう

思わず耳を両手で塞ぐが、それでも鮮明に聞こえてくるほどの大きさだ。聴覚が優れている人は、大分苦しいだろう。

勧奈ｰKannaｰ

は……早めに脱出しましょう！私達の耳の為にも…

パフ

そうね、
それが良いわ……。
あわよくば、この音楽を止めれたら良いんだけど。

ツァイル

館内BGM……みたいな感じだよな？
とにかく、この部屋を出ないと何も出来ないだろ

花楓ｰKaedeｰ

そうだね……。

ピンクチャン

デハ、
それぞれ二・三人に分かれて探索をしましょう！

ピンクチャン

分かれる程広い空間デハありませんが……。

ピンクチャンがそんな指示を出すと、皆それに従って複数人に分かれた。

それぞれ、棚を漁ったり、床に散らばった物に何か手掛かりが無いか探しているみたいだ。

小山ｰOyamaｰ

（僕は
何をしようかな……？）

迷って辺りをキョロキョロと見渡していると、大きな棚の近くで、揺籃さんと秋霞さんが話しているのを発見した。

そんな僕の視線に気が付いたのか、二人が僕へ手招きをする。

近付くと、二人は満足そうに微笑んだ。

秋霞ｰAkikaｰ

やっ！
…えーと、小山くん。

揺籃ｰYurikagoｰ

小山さん、どうも。

小山ｰOyamaｰ

こ、こんにちは、
お二人さん……、えっと、何してるの？

僕がそう問うと、秋霞さんが近くの棚を指差して答える。

秋霞ｰAkikaｰ

いや、ココ、入って来た扉以外に扉無いじゃん

秋霞ｰAkikaｰ

それで、冴えてるお姉さんは閃いたワケ！

秋霞ｰAkikaｰ

こういう棚の裏とかに、
隠し扉があるんじゃないか……ってね！

そう答えて、秋霞さんはパチンと指を鳴らす。

彼女の言い分は最もで確かに、棚の裏の隠し扉は、脱出ゲームなどでよくある手法だった。

揺籃ｰYurikagoｰ

それで、
二人でこの棚を退かしてみようって事になったんだ

秋霞ｰAkikaｰ

ほらほら、
小山くんも手伝って！

小山ｰOyamaｰ

え、あ、はい！

言われるがままに棚に手を添え、力を込める。

……だがしかし、どれほど力を込めても棚は動かず、まるで床に固定されているかのようだった。

小山ｰOyamaｰ

…へ…？
……動かない……？

揺籃ｰYurikagoｰ

は？何故だ？ベビー用品もあるのに……

秋霞ｰAkikaｰ

関係なくね……？

秋霞ｰAkikaｰ

……はーあ、まあ、動かないなら仕方ないかー……。
違うとこ探索すっか〜。

そう言って、興味を失った秋霞さんと揺籃さんは僕に背を向けて何処かへ行ってしまった。

棚の事が気になるが、動かないのなら仕方がない。此処にいても時間を無駄に消費するだけだ。

……僕も、違う所を探索しよう……。

◆　◆　◆

向葵ｰHimariｰ

皆、見て！
何か見つけたよ！

＿＿＿数分後、花楓さんと探索していた向葵さんが、そう僕らに呼び掛けた。

一人で床を調べていた僕は、声のした……、彼女がいる筈の方向に顔を向ける。

そこにいた向葵さんの手には、古そうな紙切れが握られていて、ヒラヒラと揺られていた。

フレア

ナニナニ、
ボクニモ見せテ！

夏希ｰNatukiｰ

仕事が早いわね〜……。
よっ！超天才！

そんな紙切れに興味を持った一同が、一斉に彼女の元へと近寄る。僕もそこへ走り寄り、広げられた紙切れをまじまじと観察した。

カシア

うわあ……何これ…

ラミラ

謎解きかな？
➀って書いてある方を解けばいいみたいだけど

消愿ｰSyogenｰ

謎解き？
お任せください。45秒以内に解いてみせます

消愿ｰSyogenｰ

……とりあえず、
この大音量で流れているBGMを止めなければ……、嗚呼煩い……

皆で紙を覗き、書かれた数字を口に出してみる。

僕はすぐに理解する事が出来ず、頭にハテナを浮かべたまま硬直した。

雪ｰYukiｰ

ひ〜……謎解き……
マジで分からん………

勧奈ｰKannaｰ

えーっと……、8=2？
画数じゃなさそうだけど

海人ｰKaitoｰ

93は1……ですか。
数学が関係しているのでしょうか？

頭の良さそうな面々（唸っている雪さんやカシアさんを除いて）も分からないようで、ウンウンと首を捻っている。

自分も役に立とうと必死に頭を回転させるが、大音量で流れているBGMが邪魔して集中できない。

それに、この問題を解いたとしてどうなるのだろうか。何処かに入力する場所があるのか？

ピンククン

➀〜➃のハテナを、あのドアの暗証番号に入力すれば良いのですね！

ピンクチャン

扉の場所は
ワタシタチが見つけておきましたので、皆様安心してお考えください！

小山ｰOyamaｰ

（……え？）

ふと、横から聞こえた言葉に引っかかりを覚えた。

【扉】【場所】【暗証番号】【見つけておいた】… 一体、いつの間に見つけていたのだろうか。

辺りを見渡すと、先程の棚が動かされていて、やはり、その奥に桃色の扉が隠されていた。

小山ｰOyamaｰ

（床に固定されてるのかと疑うぐらい、重かった筈だけど………）

特に何も気にせず、有能なピンクチャンとピンククンに感謝の言葉を述べた後、僕はもう一度問題に向き直る。

小山ｰOyamaｰ

えっと……画数だったら、「7=0」はおかしいし…

小山ｰOyamaｰ

約数……
とかでも無さそうだし

パフ

計算も出来ないわよね…

秋霞ｰAkikaｰ

はい、ギブアップ！
お姉さんは分かりません！

花楓ｰKaedeｰ

うーん、
向葵、何か分かる？

向葵ｰHimariｰ

うーん……
考えてるんだけど……、

ラミラ

（……あー…、これ……）

勧奈ｰKannaｰ

（…あ！分かったかも）

ツァイル

（多分、これだな……。
………そうだよな？）

見たことのない問題に、僕は思わず溜息を吐いた。

焦りと混乱の感情がグチャグチャになって混ざり合い、一同の集中を削ぎ落としていく。

そんな時、揺籃さんが一言言葉を発した。

揺籃ｰYurikagoｰ

ん？
ああ、……おい、これ、穴の数じゃないか？

雪ｰYukiｰ

穴？

夏希ｰNatukiｰ

穴って？

すぐさま二人が食い付き、揺籃さんは動じずに答える。

揺籃ｰYurikagoｰ

ほら、

揺籃ｰYurikagoｰ

8の穴の数は2つだし、
7に穴は一つもないから0だし………

海人ｰKaitoｰ

確かに、それなら納得が行きますね。つまり……

秋霞ｰAkikaｰ

じゃあ、
➀の12は0、
②の64は2、
➂の99も2、
➃の100も2ってこと？

えっぐ〜………

小山ｰOyamaｰ

あ……そういう事か！

合点が行き、僕達は彼に賞賛の拍手を送る。彼は、嬉しそうに「赤ちゃんグッズのおかげだ」と、意味不明な事をモニョモニョと発していた。

パフ

なら、“0222”で入力してみましょうか

カシア

そうだね〜
此処ほんと煩いし、早く行こーよ

カシアさんの言葉に急かされ、僕らは扉の先へと向かうのだった。

続く