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コメント
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「風が気持ちいいですねぇ」から始まる朝の会話、いいですね。才彩が「出来損ないだから」と震えながら告げる場面は胸が痛みましたが、義勇さんが「駄目だ」と一言で未来を否定せず、まっすぐ見つめて迎え入れてくれる展開にじんと来ました。「まだ未来がある」という言葉、あの調子で言われると確かにすっと心に染みそうです。名前を尋ねるラストも、これから始まる関係を予感させて素敵でした。
広幡才彩
鳥のさえずりが聞こえる。これだけ深く眠ったのはいつぶりだろうか。 あ、お礼言いに行かないと…… まだしょぼしょぼする目をこすりながら、おぼつかない足取りで部屋を出る。廊下の冷たい空気が、少しだけ頭をはっきりとさせてくれた。
おばあさん
広幡才彩
おばあさん
おばあさんはにこっと笑って、台所に行ってしまった。 お礼……そういえば、どこの部屋に入っていったっけ…… 虱潰しに部屋の中の気配を探っていくと、私がいた部屋の斜め前の部屋から物音がしていた。恐らく、ここに鬼狩り様がいらっしゃるのだろう。
広幡才彩
おずおずと部屋に入ると、身支度をしている鬼狩り様がいらっしゃった。
鬼狩り
広幡才彩
鬼狩り
きっぱり言い切ると、鬼狩り様はこちらへ近寄ってくる。昨晩もそうだったが、ほとんど表情の変化が見られないので、少し威圧感がある。 身を固めていると、鬼狩り様は私の背丈に顔を合わせて、話しかけてくる。
鬼狩り
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広幡才彩
朝の外出は嫌いではない。空気が昼間より澄んでいるし、ほどよく風が吹いていることもある。なにより、日光が眠気を飛ばしてくれるのだ。
鬼狩り
広幡才彩
やはり、小娘が山に一人でいるのは不自然だっただろうか。それなりに綺麗な身なりをさせられていたし、勘付かれたかもしれない。どう言い訳をするか、頭を働かせる。
鬼狩り
広幡才彩
咄嗟に「迷った」と出鱈目を言う。鬼狩り様の目が微かに細められた気がした。
鬼狩り
ばれた… 昔から噓が下手と言われていたし、しょうがないかもしれない。変に気を遣わせてしまった。 あまり聞かれたくない話ではあるので、鬼狩り様の耳に口を近づける。
広幡才彩
真実を口にしていくうちに、だんだん声が震えてくる。 鬼狩り様は細められた目を見開き、驚いたような顔になっていった。
鬼狩り
広幡才彩
鬼狩り
鬼狩り様がきっぱりと言った。 思わず呆けた声が出てしまう。
広幡才彩
鬼狩り
まっすぐな眼差しで言われ、身動ぎしてしまう。 捨てられた私に、未来などあるのだろうか。 そこらの道で、野垂れ死ぬだけなのではないか。 そんな疑問を持っているにも関わらず、鬼狩り様の言葉は、すっと体に馴染んだ。 まだやり直せるなら、もう一度だけ“生き”てもいいのかもしれない。 今度は、私のやりたいように。
鬼狩り
広幡才彩
意志の灯った目で、鬼狩り様を、“恩人”を見つめる。微かに口角が上がった気がした。
鬼狩り
広幡才彩
鬼狩り様は、一拍置いて名乗る。
鬼狩り
冨岡義勇
美玉びーず_@八千慧様が尊し
6,076
Rぐーなー
2,101
涼
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