天誅傀儡

往く手も在らずや居る手も在らず。 何とも虚しい世界に彼は生きている。誰かが彼の名を呼ぶことも叫ぶことも無い。みなは彼の事を雑魚呼ばわりをした。其は何故か？理由も分からず彼は彷徨い続けた 鳥は春を告げる。そして楽しげに小唄を歌い出す。何のためか分からずや、春を終える。 雲は夏を帯びるのもだ。それを見る羽目もなく私は目を閉じた視界は当たり前に真っ暗で、でも怖くはなかった。 人は出会い、そして別れる。在り来たりな事を何度も繰り返す余裕はなく、過ぎるのは綺麗な時間だった。神様は私に綺麗な時間すら与えてくれなかった。 神への信仰を妨げた訳ではない。何故、神は其程彼を嫌うのか分からなかった。分かる方が凄いのかもしれないと確信した。 神の事は誰も理解できない。何故、人は理解できない人程沼にハマり理解が出来る人程価値がないという実態に気付いてしまうのだろうか。気付かなくて良い、誰かが言わないと誰も動かないのだろうか。 ヒヨコですら親孝行はする。ヒヨコはその親孝行をした親すら忘れてしまうのに、愛するものだ。

救ってくれた神を私は一瞬足りとも 忘れる事はなかった

一人の男を探し続ける彼の名前は 薇俊杰 Wēi jùnjié (ウェイ ジュンジェ) 彼はとても醜かったので、名前で呼ばれることさえありませんでした。 たとえ誰かが、彼の名前を呼ぶと不幸が訪れるとあなたに言ったとしても、あなたはまだ彼の名前を呼びますか？ 呼ばないだろう？だから誰も彼の名前を呼ばないのです。 それでも呼ぶならそれは勇気があるという事です。

他の神が私を嫌っても、心の綺麗な神様だけは私を信じてくれた。永遠に愛を誓った。それなのに他の神はそれに嫉妬をし私と離れ離れにした 醜い。神も人間もみな醜いのだ

そう言ったとき 神様は私にこう告げた 「会いに来ればまた再び会える」

一生貴方に会いに来ると誓った。どんなに災難が訪れても私は負けずに貴方に会いに来ると誓おう 幼かった私は言葉が緩かった。再び貴方に巡り逢い、貴方に愛を伝える。貴方のためなら命を捧げよう……

イメージ登場人物 左　薇俊杰　( Wēi jùnjié 　　ウェイ　ジュンジェ 右　劉顺蘭　( Liúshùnlán 　　リュウ シュンラン 天誅傀儡　(てんちゅうかいらい) 意味　天誅　...天に代わって罰を加えること 　　　傀儡　...　人の手先となって思いのままに使われる者