【デスゲーム】プロセカ 殺し合いトーナメント

連れてこられた部屋には、私達と、武器だけがあった

そっか、望月さんは…

バンドメンバーだけじゃない、色んな人達の思いも背負ってるんだ…

…もしここで望月さんを死なせてしまったら、私は誰かを救う資格がなくなる

でもここで死んだら、もう…

お父さんもまだ寝たきりなんだ

そんなの、私も同じですよ

宵崎さん、何か考え事してるみたい…

私はワンマンライブを控えてる

私だけじゃない、レオニのみんなも、ファンの人達も

私も…でたいよ

生き残るのは1人だけ…

…しにたくない

死にたくない！

宵崎さん、今は考え事してるみたいだし、不意をつけば…

何考えてるの、私！！

宵崎さんを殺せるわけない…

でも最後は殺さないといけない

生き残らないと

心臓の音がうるさい

でもこれがルールなら…仕方ない…よね…？

近くにナイフが落ちてるし、これで刺せば…っ

でたいと言っても、望月さんを殺すのだけは絶対にいけない

そんなので人を救うなんて言えない

カタンッ

ナイフが落ちてる…

許せない

こんな事した人が許せない

…そうだ、1人だけで考えても思いつかない

望月さんにも聞いてみよう

ドサッ！

望月さん…？

いつも優しい望月さんの目が、今は一段と恐く見えた

望月さん、私に飛び乗るつもりなのかな

困ったな、望月さんのちからにわたしは、ていこう…できな

さっき足に当たったナイフがすぐ手元に落ちてる

そして私は手に取ったナイフを私に飛んでこようとしてる望月に向けて

グサッ

そのまま私にのってきた望月さんの心臓に…貫通した…

なんだか痛いな

私の心臓に…ささってるのかなぁ？

痛い

やめてくださいよ

最初に行動を起こした私が悪いんですよ

眠たい…

ｼｭｰ…

なに、これ、なんだかすうと、ねむたく…

私の意識はそこで終わっている