数日後
テヒョン宅
テヒョン
はい、これ
家に上がってすぐ、なにやら紙を手渡された。
ジョングク
?何ですか、これ?
ジミン
チケット?
テヒョン
うん
テヒョン
バイト先の子から貰ったんだ
ジョングク
それを、なんで僕に?
尋ねると、テヒョンさんは僕を見て眉をくいっとあげてからヒョンに視線を向ける。
テヒョン
俺キョーミないからさ
テヒョン
二人ででも行ってきなよ
ジミン
え!僕もいいの?やったぁ!
テヒョンさんの粋な計らいだろうか。
すごく有難い。
ジョングク
ありがとうございます...!
ジョングク
ところで、何のチケットを...
受け取ってよくよく見てみると、
ジョングク
あ、ここって...
ジミン
うわ~!
ジミン
遊園地?!
ジミン
楽しそ~!
券を見たヒョンが目を輝かせたその写真の場所には、見覚えがあった。
ジョングク
(僕が、ヒョンに告白したとこ、だ)
あの冬の日は、はっきりと覚えている。 人生で一番緊張した瞬間。
何年も前の話だけれど。
そう思って顔を見ると、テヒョンさんはぱちっとウインクする。
ジョングク
(それを知っててこれを…?)
ジョングク
(何から何まで助けてもらっちゃってるな…。)
ジミン
楽しみだね!グク君!
ジョングク
、うん。そうですねㅎㅎ
ヒョンのはしゃぎ様を見ていると、次第に僕もわくわくと気分が上がってくる。
ジョングク
(ヒョンと遊園地、いつぶりだろう)
ジョングク
(...行けば、思い出してくれるかな)
少しの期待に、胸が高鳴った。
けど現実は、そう上手く進んではくれないのだった。