ヴーッヴーッ
ジョングク
ヴーッヴーッ
ジョングク
ジョングク
重い瞼を開いてサイドテーブルに手を伸ばす。
まだ太陽も眠っている真夜中。
暗闇の中で爛々と発光するスマホには「キム・テヒョン」と浮かんでいた。
ジョングク
ジョングク
はっきりしない思考で通話ボタンをタップする。
ジョングク
テヒョン
ジョングク
思わず端末を耳から離した。
一言目から大声で、寝起きの頭に響いて痛い。
テヒョン
ジョングク
ジョングク
テヒョン
テヒョン
ジョングク
ジョングク
状況はあまり呑み込めないが、テヒョンさんの焦った声が焦燥感を掻き立てる
パジャマのまま、上にコートだけ羽織って家を飛び出した。
ジョングク
家には数分もかからずに着き、ヒョンの寝室に通してもらう。
テヒョン
ジミン
ヒョンは汗だくで、布団も蹴飛ばしてしまっていた。
テヒョンさんが揺さぶっても、苦しそうに顔をしかめて唸るだけ。
目はぎゅっと瞑ったまま固く閉ざされている。
そして顔色も悪い。
ジョングク
ジミン
テヒョン
ジミン
テヒョン
ジミン
テヒョンさんが僕の名前を呼ぶと、ヒョンの体がビクッと反応する。
ジョングク
テヒョン
テヒョン
ヒョンの閉ざされた瞼の隙間から、涙が溢れてきていた。
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
ジョングク
久し振りの呼び名。
ジョングク
ジョングク
ジョングク
ヒョンの息が荒くなって、涙も大粒になる。
ヒョンの体に何が起こっているのかはわからないけれど、
僕のせいで苦しんでることだけはわかる。
ジョングク
ベッドの傍らにしゃがんで、固く握られてるヒョンの右手を自分の両手で包む
ジョングク
ジョングク
ジミン
言葉にならない声が上がって、
落ち着かせるために、左手で胸のあたりをとん、とん、と
ゆっくりしたリズムで優しくたたく。
ジミン
ジョングク
そっと呼びかけると、少し顔をしかめた。
ジミン
ジミン
ジミン
ジョングク
ジョングク
ジョングク
絶えず胸をたたき続けると、だんだん呼吸が落ち着いて、
やがてすーすーと健やかな寝息が聞こえてきた。
ジョングク
テヒョン
僕もテヒョンさんも、ほっと胸をなでおろす。
テヒョン
ジョングク
ジョングク
テヒョン
ジョングク
ジョングク
テヒョン
そのまま何を話すわけでもなく、2人して黙って、ヒョンが寝ているのをただ見守っていた。
コメント
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続き待ってますっっっ