病院に通い続けてもうどれくらい経っただろう……
前よりも比べものにならないくらい灯理と話せるようになった。
この日も、病院に行って、灯理と恋愛事情に関して話していた。
翔
三浦さんは、好きな人いるの?
灯理(三浦さん)
うん。いるよ。
翔
まじで?!
翔
なんて人?!
灯理(三浦さん)
えーw
灯理(三浦さん)
それは言いたくないな~
翔
じゃあ……
翔
翔
どんな人?
灯理(三浦さん)
んー……
灯理(三浦さん)
灯理(三浦さん)
すごい優しくて、
灯理(三浦さん)
病院に長いこと入院してるのに、
灯理(三浦さん)
すごい明るいの。
翔
そう……なんだ……
少しでも俺じゃないかって期待したのが馬鹿らしい……
誰……なんだろう……
そんなことを考えてると、ポケットの中に入れていたスマホが震え出した。
翔
びっくりした……
灯理(三浦さん)
誰?
翔
会社の後輩だ。
翔
少し出てくる。
灯理(三浦さん)
わかった。
翔
もしもし?
野木
こんばんは。先輩。
翔
野木。どうした?
野木
翔
どうした?
野木
野木
少し相談したいことがあるんです。
野木
○△酒屋に来れますか?
指定された居酒屋は、病院からそんなに遠くなかった。
翔
わかった。
翔
すぐ行くよ。
野木
すみません……
野木
ありがとうございます……
いつも元気なのに、今日は元気がなさそうだった……
何かあったのか……?
翔
三浦さん。
翔
ちょっと後輩に呼ばれたから、居酒屋行ってくる。
灯理(三浦さん)
了解。
灯理(三浦さん)
気をつけてね。
翔
うん。
ー居酒屋ー
店に着くと、もう既に野木はいて、水を飲んでいた。
翔
野木
野木
先輩……
野木
すみません…
野木
急に呼び出してしまって…
翔
ううん。何かあったの?
野木
野木
僕…彼女がいるんです。
翔
え?!いるの?!
野木
はい…
野木
数年前から付き合ってて……
野木
結婚も考えてるんです……
野木
でも……
野木は、急に言葉を詰まらせた。
野木
僕の彼女、
野木
野木
知的障害なんです……
翔
……!
野木
野木
それで、僕の両親に話をしに行ったんです。
野木
結婚したいって。一緒に幸せになりたいって。
野木
でも……
野木
野木
反対されました。
野木
障害がある人となんて、幸せになれないって……
野木
そんなの、偏見じゃないですか。
野木
もう……
野木
どうしたらいいかわかんなくて……
翔
翔
彼女も、結婚したいと思ってるの?
野木
はい。
野木
彼女、ちゃんと仕事できてるんです。
野木
それも話したんですけど……
翔
翔
それだけ結婚したいなら、
翔
何回も何回も話に行ったらいいんじゃないかな?
翔
俺たちができることは限られてる。
翔
でも、少しでも、
翔
両親に結婚したいって気持ちを強く伝えるなら……
翔
その方法がいいんじゃないかな。
翔
それをちゃんと続けてたら、絶対結婚出来ると思うよ。
野木
でも、何回も行ったらウザイと思われないですか……?
翔
ウザイって思われてもいいんだよ。
野木
え?
翔
そうでもしないと、分かってもらえないぞ。
翔
ウザイって思われるくらい行け。
翔
ずっと続けてれば、
翔
いつか分かってもらえる時が来るから。
野木
そう……ですよね。
野木
野木
ありがとうございます!
野木
少しスッキリしました!!
翔
それならよかった。
翔
がんばれよ。
野木
はい!
先輩……
やっぱり尊敬しちゃうな……
僕ももっと成長して、こんな大人になりたいな……
野木
先輩もがんばってくださいね!
野木
三浦さんとの恋!
翔
ありがとう。
灯理。
俺との関係は忘れたままでもいい。
でも、せめて……
また一緒に歩ける日が来たらいいな。
来夢
こんばんは!
来夢
来夢です!
来夢
お久しぶりですー!(?)
来夢
しばらくストーリー構成を考えてて……
来夢
第8話を書くのを無視してました……
来夢
そんなStory8はどうでしたでしょうか?!
来夢
次回、灯理の新しい好きな人が出てきます。
来夢
お楽しみに♪
来夢
また💚連打等よろしくお願いします!!
来夢
ではまた!!
来夢
いむちゃんは今日はお休みです。