そこのハサミ取ってー
今こっちで使ってるってー
じゃぱぱ
うり
二学期が始まって
一週間ほどしたら
文化祭が始まる
他校の生徒たちも流れてくるため
みんなで準備している
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
そう、俺らはコスプレ喫茶を開くことにしたのだ
コスプレの服は
ポリスから魔女など
様々なジャンルの服がある
服の買い出し係は
俺とじゃぱぱと
ゆうと
ゆうと、と言う転校生だった
どうやらゆうとは
親の仕事の都合で
色んなところに転校したりする
いわゆる転勤族、というものらしい
じゃぱぱ
じゃぱぱ
うり
衣装の買い出しが済んで
誰が何を着るのかもだいたい決まってきた
でも俺はまだ着るものが決まっていない
うり
うり
女子生徒
うり
女子生徒
女子生徒
うり
女子生徒
女子生徒
女子生徒
うり
空き教室で衣装を確認する
うり
そう思いながら衣装の袋を開けると
うり
中には警察官の衣装が入っていた
うり
でも着ると言ったからには
着ない訳にもいかんし…
うり
うり
一応着てみたものの
真面目に似合っていないことを痛感する
うり
うり
ガララララ〜
扉の音を響かせながら
教室へ足を運ぶ
うり
るな
るな
うり
…ぅわっ…最悪…
るなにこんな姿見せたくなかった…
るな
うり
予想外の反応に
驚きを隠せない
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
クラスの中心的な存在の女子が
視線を俺に向けるよう呼び掛ける
うり
「わっ、似合ってる〜!」
「やっぱイケメンはなんでも似合うんだな…」
「うりくんになら捕まってもいいかも(?)」
色々な意見が俺に降り注いでくる
でも少し照れくさくて
その言葉一つ一つには
あまり着目しなかったのは
俺だけの秘密
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