プロローグ
紫
俺はおばあちゃんが大好き。
紫
おじいちゃんも大好き。
紫
ちっちゃい頃からずっとおじいちゃんおばあちゃんっ子だった。
紫
親は両方とも仕事があって、家にいないからずっとおじいちゃんおばあちゃんと遊んでいたんだ。
紫
だからずっと大好き。
紫
こんな日が続けばいいのに。
紫
何回思っただろう。
紫
そんな俺も中学3年生。
紫
卒業の季節もやってくる。
紫
卒業はしたくないなぁ…まだ中学にいたいなって正直思う。
紫
これからも変わらない毎日を送りたい。
紫
ずっと同じ気持ち。
ある日の土曜日。
おばあちゃんが死ぬって言われた。
おばあちゃんはステージが高い癌らしい。
お医者さんは、もう無理かもしれません。
そういう。
おばあちゃんも、おばあちゃんは無理だから貴方は幸せになりなさいっていう。
もうみんな諦めたの?
お医者さんも諦めたの?
お医者さんでしょ?
最善を尽くしてよ…
そういい、俺は部屋に籠もって一人で泣く。
紫
ぅ…ぁっ…
今の俺には泣くことしか出来ない。
おじいちゃん
しの…泣かないでおくれ
おじいちゃん
しのは笑顔がいちばんだ。
おじいちゃんは俺の背中を擦りながらいう。
それでも、
おじいちゃんのほうがきっと辛い。
愛していた妻が亡くなる。
それ以上に悲しいことはないんじゃないかな。
俺がおじいちゃんを慰めてあげないとなのに。
情けない。
おじいちゃん
時は進み続けるんだよ…
おじいちゃん
止まればいいのにな。
紫
ッあッぅッ…(泣
時は進み続ける。
そんな言葉を聞いて胸が締め付けられる。
たしかに、この俺がないてる瞬間だって…
世界には亡くなった方がいるんだ。
今日既になった方がいる。
なんか不思議だな。
その日ばかりはおじいちゃんとずっと一緒にいた。
俺を慰めるおじいちゃんは悲しそうで寂しそうで申し訳無さそうな顔だった。
俺もおじいちゃんを安心させなきゃいけないのにな…






