コメント
1件
〖 六月十三日・雨 〗
バスのステップを降りて、 辺りへ頭をめぐらせる。
すると、
名瀬
果たして、彼は声を かけてきた。
椎奈
名瀬
名瀬
椎奈
名瀬
名瀬
椎奈
椎奈
椎奈
名瀬
名瀬
名瀬
椎奈
椎奈
椎奈
椎奈
名瀬
椎奈
名瀬
名瀬
椎奈
名瀬
名瀬
名瀬
椎奈
わたしは慌てて手を伸ばす。
だけど踵を返した 彼は、すでに 駆け出していて
椎奈
わたしの右手は、 虚しく空を掴んだ のだった……。
☔🌧☔🌧
夜、お風呂から上がった わたしは、 明日の支度をする。
天気予報では 夜半に雨は止み、
明日は晴れる とのことだった。
椎奈
折りたたみ傘に手を伸ばし、 一瞬、躊躇う。
けれど。
椎奈
たとえ雨が降らなくても。
きっとこれは、 お守りになる――
わたしは、通学リュックに 折りたたみ傘をしまった。
🌧️つづく🌧️