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陽だまりの保健室 〜僕らの居場所〜
【AM 8:30】 はじまりの朝 いちご小学校の保健室。そこには、3人の個性豊かな先生たちがいます。
ななもり
そう言って窓を開けたのは、養護教諭のななもり。先生(なーくん)。
るぅと
優しく微笑むのは、るぅと先生。
さとみ
少しぶっきらぼうながら、温かい眼差しで入口を見つめるのはさとみ先生。
ここは、教室に行けない3人の子供たちの、たった一つの居場所。
【さとみ×ころん】
ころん
4年生のころんくんが、頭を押さえながら泣きながらトボトボと入ってきました。クラスの奴らから浴びせられた「お前なんていなきゃいいのに」という言葉が、呪いのように頭の中で響いています。
さとみ
さとみ先生はころんくんをベッドに座らせると、大きな手でゆっくりと頭を撫でます。その温かさに、ころんくんの強張った体が少しだけ解けていきました。
【ななもり×ジェル】
ジェル
入口で立ち止まり、顔を青白くさせているのは4年生のジェルくん。教室の扉を見た瞬間、吐き気に襲われてしまったのです。
ななもり
なーくんが素早く駆け寄り、背中を優しくさすります。 「ゆっくり吐きな。全部、俺が受け止めてあげるから」 クラスメイトからの暴言で傷ついたジェルくんの心に、なーくんの声が魔法のように染み込んでいきました。
【るぅと×莉犬】
一方、保健室の外。校舎の隅っこで、1年生の莉犬くんが膝を抱えて震えていました。
莉犬
保健室という「部屋」に入ることすら、今の莉犬くんには恐怖でした。
るぅと
るぅと先生は、無理に中に入れようとはしません。隣にそっと座り込み、莉犬くんと同じ目線で空を見上げます。
るぅと
親からも見放され、居場所のない莉犬くんにとって、この数センチの距離が一番安心できる場所でした。
【PM 12:30】 給食の時間と、心の傷
お昼の時間。保健室には少しだけ賑やかさが戻ります。
さとみ
さとみ先生がゼリーを差し出すと、ころんくんは小さく頷きました。
ころん
さとみ
さとみ先生の冗談混じりの言葉に、ころんくんの顔に微かな笑みが浮かびました。
一方、ジェルくんはまだ食欲がありません。
ジェル
ななもり
なーくんの力強い言葉に、ジェルくんは少しずつ、お粥を口に運び始めました。
外では、莉犬くんが激しく咳き込んでいました。
莉犬
るぅと
るぅと先生が背中を支えます。莉犬くんの体は、驚くほど細くなっていました。
莉犬
るぅと
るぅと先生は、震える莉犬くんをぎゅっと抱きしめました。
るぅと
【PM 3:30】 夕暮れと、決意
放課後のチャイムが鳴り響きます。それは、彼らにとって一番辛い「帰宅」の時間。
ころんくんとジェルくんは、さとみ先生となーくんに「また明日ね」と約束し、少しだけ前を向いて歩き出しました。
けれど、莉犬くんだけは違います。
莉犬
震えが止まらない莉犬くん。家へ帰れば、親からの暴言と冷たい視線が待っています。
るぅと
るぅと先生が、二人を呼びます。その目は、本気でした。
るぅと
なーくんは静かに頷きました。
ななもり
さとみ先生が莉犬くんの頭を撫でます。
さとみ
夕日に照らされた保健室。 傷ついた3人の子供たちと、彼らを全力で守ろうとする3人の先生たち。 その絆は、どんな暴言よりも、どんな恐怖よりも、強く温かいものでした。
るぅと
その夜、保健室の灯りはいつまでも消えることはありませんでした。
コメント
3件
みぅ🤍🥀です。第5話、読み終えました。 保健室の先生たちが3人の子供たちをそれぞれの方法で包み込んでいくのが、本当に温かくて切なかったです。特に莉犬くんの「いらない子」という言葉にるぅと先生が「宝物」って返したところ、涙が止まらなかった……。子供たちの傷は深いけど、先生たちの「絶対守る」って決意が夕暮れの保健室に灯る感じ、すごく好きです。次の話も静かに読みにきますね🌙