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コメント
7件
うわぁぁ....もう感動する....泣 🍵くんが言った時刻が👑ちゃんの誕生日ってなんかエモい.....、 これで👑ちゃんは開放されるんだ....!☔️ちゃんが出られないのはやっぱ悲しいなぁ、
逮捕時刻ってみこちゃんの誕生日の数字だ!! 今回も神だぁぁ😇✨💕 続き待ってる!
主
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 警察官パロ⚠️ 敬称に違いあり⚠️ パクリ禁止⚠️
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20,赦しの鎖
午前の陽光が、薄く曇った窓越しに射し込んでいた。
須智は机に置かれた一枚の令状を見下ろし、深く息を吐いた。
ついに、ここまで来た。
隣で蘭が短く頷いた。
須智は答えた。
その声は静かだが、震える拳の中に押し込めた激情があった。
机の端には、報告書のコピーが一枚。
“DNA一致”の文字がくっきりと印刷されている。
冗談のように淡々としたその一文が、美琴を苦しめた百年の鎖を断ち切る鍵だった。
蘭はそっと手を伸ばし、須智の肩を叩いた。
住宅街の外れにある一軒家。
カーテンは閉ざされ、郵便受けには新聞が何日分も溜まっていた。
須智はゆっくりとドアの前に立ち、深く息を吸った。
インターホンを押すと、やがて乱れた足音が近づく。
チェーンの音。
短い沈黙。
そして、かすれた声が返ってきた。
扉が僅かに開き、隙間から覗いた目が須智を見た瞬間、凍りついた。
須智は静かに令状を掲げた。
男は一瞬、理解できないように口を開けた。
そのまま後ずさる。
次の瞬間、逃げるように背を向けた。
須智の声が響く。
蘭が即座に回り込み、出口を塞いだ。
男は壁に追い詰められ、膝を折る。
須智は手錠を取り出した。
震える手で、それを男の手首に掛ける。
カチリ——金属の音が、部屋の中に響いた。
その瞬間、須智の中で何かが弾けた。
声が震え、喉が焼けるように熱くなる。
男は黙り込んだまま、顔を伏せていた。
須智は歯を食いしばる。
拳が震え、涙が視界を滲ませた。
蘭がすぐに背後から肩を押さえる。
短い沈黙。
須智は唇を噛み、深く息を吐いた。
やがて、僅かに頷く。
手錠を確認し、声を絞り出す。
静寂の中、時計の針の音が聞こえた気がした。
蘭が無線で連絡を入れる。
外で待機していた警官たちが踏み込み、男を連行していく。
その背中を見送る須智の瞳は、涙で赤く濡れていた。
エンジン音が静かに響く。
運転席の須智は、ハンドルを握り締めながら口を開いた。
蘭は助手席で静かに頷いた。
その言葉に、須智の肩から力が抜けた。
小さく、笑いのような息が漏れる。
蘭は横目で須智を見た。
その表情はどこか穏やかで、けれど泣きそうでもあった。
少しの沈黙。
須智は微笑んで答えた。
蘭は笑った。
夕暮れ。
空は橙から紫へと色を変え、街に長い影を落としていた。
須智は署の屋上に立ち、ゆっくりと空を見上げた。
ポケットから取り出した小さな写真。
小さい頃、美琴と二人で撮った、初めての思い出の写真。
あの頃、確かにあった光景。
呟く声が風に溶けた。
遠くの空に、一筋の飛行機雲。
それはまるで、過去と未来を結ぶ線のように真っ直ぐ伸びていた。
須智は目を細めた。
赦しの鎖は、ようやく解かれた。
その音は、涙と笑顔が混ざるように優しく響いていた。
20・了
主
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡210
主
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