壁はいつも真っ白だった。それと天井もね。
で今は…横たわってる?でいいのかな。さっきまで寝てたからきっとそう。
部屋はいつも新品みたいに綺麗だった。シミでもあれば数えて暇を潰せるのに、それすらも禁じられている。
今はいつ頃だろうか?時計もないし窓もないから何も分からなかった。長らく日に当たっていなかった。どのくらい?分かるはずもない。
扉が開いて、いつもよりご機嫌な声でご飯だよと言っているのが背後から聞こえた。
いつもは皿の乗ったトレーを置いて出ていくだけなのに、扉が閉まった音がしたあと、こっちに向かってくる足音が聞こえた。
段々と呼吸が荒くなってくる。目を逸らしたい。目を逸らしたい。目を逸らしたい。
私はどうしたらいいのだろうか。 結局は、委ねるしかないのだ。
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