/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
蘭
って感じ
蘭
やべぇだろ、普通に
蘭
父さんを殺した母さん
蘭
母さんを殺した俺
蘭
…次はお前が母さんを殺した俺を殺す番
蘭
まっ、覚悟はしてるから
蘭
いつでも掛かってこいよ笑
なんでだよ
なんで兄ちゃんは笑えるの？
自分の弟に
自分が殺される日を待ってる？
そんなの怖くて仕方ないじゃん
竜胆
俺は兄ちゃんを裏切らない
蘭
…あ？
竜胆
だってそもそも殴ってきてたのは父さんだし、
竜胆
母さんだって俺らを助けてくれなかった
竜胆
死んで当然だよ
蘭
…はは笑
蘭
お前は俺に似ちまった
竜胆
…
俺の行く先は地獄だ
出来れば着いてこないで欲しい
お前はまだ大丈夫
いくらでも後ろに下がれる
やり直せる
でも俺はどうだ
人を殺した俺は
もう行く道は1本しかない
蘭
…竜胆
蘭
俺の行先は地獄の駅
蘭
着いて来れんのか
竜胆
…当たり前じゃん
竜胆
俺は兄ちゃんのこと大好きだからﾆｺｯ
蘭
…ありがとな、竜胆
蘭
さっさとここから抜け出して、また喧嘩しようぜﾆｺ
竜胆
…おう！
だめだ
竜胆
こっちに来るな
お前まで犯罪者になっちまう
それだけは絶対に
竜胆
って感じ
美愛
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
美愛
そんな過去があったなんて、泣
竜胆
え、！？
竜胆
泣いてんの、！？
竜胆
大丈夫か、？
美愛
大丈夫、だけど、
美愛
2人こそ大丈夫なんですか、？
美愛
会ったばかりの私にこんな話をして…
竜胆
…大丈夫
竜胆
俺は美愛を信じる
美愛
…わかりました
美愛
結局私に執着する理由は、
竜胆
…美愛は母さんに似てる
美愛
へ、？
竜胆
顔は全然ちがうけど、
竜胆
母さんの根気強くて、人を笑顔にさせるっていう、
竜胆
あの俺らが大好きだった、性格を美愛はもってる
美愛
そう、なんですね、
竜胆
だから、美愛
竜胆
頼む
竜胆
俺らの傍にいて欲しい
竜胆
仕事は行ってかまわない
竜胆
好きに飲みにでも買い物でも行けばいい
竜胆
でも、俺らから離れるのだけはやめて欲しい
美愛
…考えておきます
美愛
私の今後の人生をかけた決断なので、
美愛
時間をかけて考えさせてください
竜胆
あぁ…もちろん
美愛
お風呂入ってきますね
竜胆
了解
蘭
…
蘭
全部、話したのか
竜胆
あ、ごめん
竜胆
でも、一緒にいて欲しいから全てを話した
蘭
…そうだな
蘭
お前の判断に文句はない
蘭
ただ聞きたかっただけ
竜胆
…おっけー
美愛
…
"俺らの傍にいて欲しい"
美愛
っ、
私はあの人たちの傍で
幸せに暮らせるの？
あの人たちに今後の私の人生を全て
全部全部託すの？
私はまだ21歳で
これからたくさん社会を学んで
恋人だって運命の人と結ばれるはず
それを全部
あの人たちに奪われるのは
美愛
(…無理かもしれない
言えば楽になる
私の正直な気持ちを
たった一言"ごめんなさい"って
伝えるだけで気が楽になる
竜胆
…考えてくれた？
美愛
……
竜胆
…？
竜胆
美愛…？
美愛
ご、めん、なさ、い
竜胆
…そっか
竜胆
まぁ無理やり連れてきたのは俺らだし、
竜胆
怖がらせて悪かったな
竜胆
でも、俺らはしつこく言い続ける
竜胆
その覚悟はしておいて
美愛
…わかりました
美愛
本当にごめんなさい、泣
竜胆
ｷﾞｭｯ(優しく)
竜胆
いいよ、別に
竜胆
悪いところは俺らにあるんだから
美愛
っ、泣
竜胆
でもたまに、たまにでいいから、
竜胆
ここに遊びに来てくれないかな…
美愛
…もちろん、大事なお客さまですから、ﾆｺｯ
蘭
…だめだったか、)
蘭
諦めねぇ、絶対、)
蘭
絶対堕としてやる)
竜胆
ありがとな、ﾆｺｯ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
