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嫉妬かよ嫉妬なのかよそんなの、僕がニヤけるだけじゃねぇか(? そこのライブの、人達変われぇ.ᐣ.ᐣ.ᐟ.ᐟ
わあ、めっちゃ良かった…! ゆあんくんのプロとしての姿勢とうりの嫉妬がすごくリアルで、胸がぎゅっとなりました。特に、うりが溜め込んだ本音をポロポロこぼすシーンは切なくて、ゆあんくんがあそこで笑いながら抱きしめて「俺が消してあげる」って言うのがもう…反則級に甘い! そしてライブでの投げチュー、あれはうりにだけ向けたファンサですよね。最後の「俺にだけのファンサを頂戴?」に安心感と独占欲が詰まってて、読後感がとにかく幸せでした。続きも楽しみにしてます🌷
たっつん
たっつん
たっつん
えと
えと
えと
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
のあ
のあ
テレビ局のにぎやかな楽屋の中
大手に所属する4人組の大人気アイドルグールプのメンバーと
それを支える専属マネージャー4人があわただしく次の現場に向けての準備に追われていた
ヒロ
じゃぱぱ
ヒロ
るな
るな
そんなメンバーたちの中心で、ひときわ眩しい笑顔でスタッフと話している男がいる
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
このグループの絶対的エースであり、俺が専属マネージャーを務めている、ゆあんくん
俺は入社直後、なぜかあいつにものすごく気に入られて
ゆあんくんが持ち前の権力をフルに使って俺を専属マネージャーに指名させた
そこから仕事で毎日過ごすうちに、まあ色々とあって……
俺たちは今、付き合っている
もちろんゆあんくんはアイドルだから、じゃぱぱさん達以外には言っていないけれど
…そう、付き合っている
付き合ってる
……はずなんだけど、
ゆあんくん
ゆあんくん
スタッフから笑顔で大量の手紙を受け取るゆあんくんを、俺は少し離れた場所から見つめる
うり
冷たいお茶のペットボトルを握る力が強くなる
ゆあんくんは、普通は手の届かない大人気アイドルだ
ステージの上ではだれよりもキラキラ輝いて
何人ものファンの子たちに満面の笑みでファンサを振りまいていく
握手会に行けば、一人一人の目を見てにこにこと愛想をこれまた振りまいて
うり
それがあいつの『仕事』だってことは、マネージャーの俺が一番分かってる
あいつのプロとしての姿勢は尊敬しているし、なにより人気が上がるのは嬉しい事で
……だけど、
一歩ステージを降りて、2人きりになれば、 あいつは俺の恋人で
みんなの前では、ただの「エースとマネージャー」
彼の今までの努力を無駄にしないためにも
徹底的に隠さなきゃいけないという、秘密の関係
うり
うり
なんで他のやつらばっかり
うり
あいつの手紙は、この事務所ではマネージャーが読むことになっている
大量の手紙を読んでいくと、やっぱりガチ恋勢がいて
その文章を読むたびに、胸が痛んだ
うり
ただの「寂しさ」じゃない
あいつの一番近くにいるはずなのに、
誰よりも遠くにいるように感じるもどかしさと
他のやつらにあいつの笑顔を消費されているような、暗くて深い独占欲
ライブや握手会があるたびに、胸の奥にある澱にじわじわとその黒い感情が溜まっていって
そのたびに我慢していたけれど
今日、ゆあんくんがファンの子たちからの
「大好き!」って書かれた手紙を愛おしそうに抱きしめている姿を見た瞬間
俺の中で限界を迎えた
ついに、ずっと溜め込んでいた澱が音を立てて壊れて、溢れかえっていく
移動中の車内でも、次の現場の控室に戻ってからも
俺はゆあんくんが話しかけてくるのを、必要最低限の仕事の返事だけで受け流していく
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあんくんに背を向け、他のメンバーのスケジュール管理の手伝いを始める
普段の俺なら、あいつがしつこく絡んできたら
嫌々ながらも相手をするけれど
だけど、今日の俺はあいつとまともに目を合わせていない
今の俺は、あいつを視界にすら入れたくない
本当は一緒の部屋に、いたくない
うり
そんなに他の子が好きなら
俺を振って、他のファンの子にいけばいい
きっと俺よりいい人がいくらでもいて
ゆあんくんのためだけに努力している子がたくさんいるはずだから
俺が初めてとった態度に、ゆあんくんはルビーの瞳を丸くして
驚いたように固まっている
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ヒロ
ヒロ
3人が小声で言った
付き合っていることを知っているメンバーやマネージャーたちも
普段と全く違うピリついた楽屋の空気に気付いて
遠巻きにハラハラしながら、俺たちを見守っている
あいつをただの『アイドル』としてしか見られなくなっている自分が、最高に嫌になった
すると、ゆあんくんが意を決したようにパイプ椅子から立ち上がって、俺の腕を掴む
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
いつもの明るいエースの顔じゃなく、焦って余裕をなくしたような顔で俺の手を引っ張る
ふと、じゃぱぱさん達を見た
すると、みんなから行ってこいといっているような目でこちらを見つめていて
それに後押しされるようにして、俺はゆあんくんに連れられ
誰もいない機材置き場の奥の狭い部屋へと向かっていった
バタン、と機材置き場の重たい扉が閉まり、薄暗い部屋に2人きりになる
ゆあんくんは俺の腕をつかんだまま、ルビー色の瞳を不安げに揺らしてこちらを見つめてきた
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
服の裾を掴む手に力がこもる
本当に訳が分からなくてテンパっているあいつの顔を見ていたら
俺の中にあった頑なな意地が
だんだんと情けない『寂しさ』に変わっていくのが分かった
俺はゆあんくんの胸元に視線を落としたまま
ボソボソと今まで溜め込んできた本音を零し始めた
うり
うり
うり
ゆあんくん
うり
うり
うり
うり
うり
うり
うり
うり
うり
どんどん、話すたびに声量は小さくなっていって
最後の方は、自分でも驚くくらい声が震えていた
恥ずかしさと情けなさで顔が爆発しそうになり、今すぐここから逃げ出したくなる
付き合う時に、分かっていたはずだ
こうなるかもしれないことなんて
しかも、結構面倒くさいことを連ねてしまった
仕事だから、仕方のないはずなのに……
うり
自分が醜くて仕方ない
でも、俺の言葉を聞いたゆあんくんは
なぜか、ハッと目を見開いた後、フッと嬉しそうに
愛おしさが堪えきれないといった風に顔を綻ばせた
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくんは俺の腕を離すと、今度は俺を正面からぎゅっと力強く抱きしめてきた
耳元に、いつもより低くてやけに優しいあいつの吐息がかかる
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
うり
うり
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくんはそう言って、手元のスマホの座席表を指さした
メンバーのじゃぱぱさん達に頼めば、関係者席としてその場所に行くのは簡単なはずの場所
ゆあんくん
ゆあんくん
ゆあんくん
あいつの自信に満ち溢れた、眩しいエースの笑顔
明日、一体あいつが何をするつもりなのか、
俺は熱くなる心臓の音を聞きながら、ただ圧倒されることしかできなかった
そして、ライブ当日
アリーナ会場は、何万人ものファンの熱気とペンライトの光で埋め尽くされていた
俺はゆあんくんに言われた通り、ステージから程近いアリーナの通路側の関係者席に身を置いている
うり
ドクドクと心臓がうるさく鳴る中、ついにライブの火蓋が切って落とされる
大歓声の中に現れたゆあんくんは、誰よりも眩しく輝く
あの『大人気アイドル』の姿だった
いつものように、ファンの子たちに満面の笑顔でファンサを振りまく
そのプロとしての姿を見ながら、俺の胸がまた少しだけ締め付けられた、その時だった
曲の間奏に入り、メンバーがステージの端まで歩いてくる
ゆあんくんが真っ直ぐ、俺のいる通路側へと近づいてきた
うり
一瞬、あいつのルビー色の瞳が、周囲の誰でもない、俺の目をガチッと捉えた
そして、ゆあんくんは俺の正面に立ち止まると、いたずらっぽく片目をウィンクさせて
いつもは絶対にしない【投げチュー】を、俺にだけ向けて放ってきた
ファンたち
周囲のファンの子たちが「私にやってくれた!」って悲鳴を上げて混沌と化している
だけど、俺にはその歓声すら耳に入ってこなかった
だって、あいつは真っ直ぐ俺だけを見つめて
あいつの全てを俺に捧げるように笑っていたから
うり
うり
胸の中に溜まっていた黒い感情が
あいつのたった一つのファンサで、一瞬できれいに溶けて消えていくのが分かった
ライブ終了後
ゆあんくん
ゆあんくん
ステージの衣装のまま、少し息を切らせて戻ってきたゆあんくんが
嬉しそうに俺に駆け寄ってくる
俺は一瞬、恥ずかしさで下を向いた
だけど、もう意地を張る必要なんてどこにもない
俺は最高の笑顔を浮かべてバッと上を向くと
そのままゆあんくんの胸に、自分からぎゅっと力強く抱きついた
ゆあんくん
うり
抱きついた腕にギュッと力を込めながら、彼にそう言った
抱きついた腕にギュッと力を込めながら、耳元でそう言った
恋人としてのあいつを誰よりも独り占めする
うり
うり
うり
この世界で一番幸せなマネージャーの特等席は、いつだって俺だけのものです!