TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

こもも

ゲホッゲホッゲホッ

こんな世界…消えちゃえばいいのに… こんな地獄な生活… 早く抜け出したい…逃げ出したい… こんな世界…いつか消してやる… そう思ってた。

こもも

…ゲホッゲホッ…

??

大丈夫か…?

こもも

あ…貴方は…

??

俺は、305号室に来たんだ。
三國怜と言う…んだ。

こもも

305号室…?あたしと同じ部屋…

??

二人部屋って聞いてたんだけど…
君と同じだったのか?それは本当
良かった…俺何にも知らないから。

こもも

…いいですよ。それくらい…あたし、何年
ここにいると思ってるの?

??

一年…くらい?

こもも

…ぷっ(噴き出す)あははっ。
もっといるんだけど…笑

??

笑わないでくれ!そんなの知るわけ
ないだろ!どうせ…怪我が酷くなった
とかだろ?

こもも

??

何?

こもも

ウイルスだって…かかったらしい…あたし

??

え…移すなよ!?

こもも

馬鹿だなぁ…君もかかってるから
あたしと同じ病室なんじゃん。

??

え…そうなのか?じゃあ君も…
アトピー性皮膚炎…?

こもも

…うん。

??

…そっか。

こもも

辛いよね…アトピー性皮膚炎って。
ほとんど食べられないもん…生まれ
た時からだもん…11年間治らない…

??

…じゃあ、ずっと病院食…?

こもも

当たり前じゃん!笑だから…これ甘いとか
これは不味いとか聞いても…分かんない。
食べたことないもん…

??

そっか。

こもも

怜くんは…いつから?

俺は…1ヶ月前から。違う病院
から来たんだ。

こもも

そっか…アトピー性皮膚炎って、治療法…
あるみたいだよ。でも私は…ずっとここに
いるんだ。慣れてる所が一番だから…外に
出ても…いじめられる…

…俺は、まだ治療の順番待ち。
確かに…慣れてる所が一番…
いいよな。あのさ、俺が退院
する時一緒に出るか。案内して
やるよ。

こもも

いいよ…外の空気すら吸った事ないし…
外の空気するのも怖い…

空気美味しいから。

こもも

食べれるの!?

馬鹿だ…笑

こもも

そっちこそ笑うなぁ!

やだよ〜だ、笑うもんな。あははっ。

こもも

…ムカつくぅ!でも…これから楽しく
なりそうだな…

そうだな。ははっ…これから宜しくな。

こもも

はいはい。さぁ、病室行こうか。

よしっ、病室行ったら質問攻めだな。

こもも

はぁ!?お断りします!

無理矢理答えさせる。笑

こもも

…馬鹿。

なんか言ったか?

こもも

何でもないですよ。

続く

私と君の最後の病棟生活

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

22

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚