敵は生徒会長でした。

え、なんの話かって？

そうだなぁ...

じゃあ教えてあげるよ

俺の過去も

ぜーんぶ♡

父親は 俺が小さい頃 事故で死んだ

だから、母親とずっと 2人で暮らしてきたんだ

そんなに裕福では無かったけど...

幼少期

ボロ汚いアパート暮らし

死というものすら 知らなかった

小学5年生頃

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

今思うと、ここからが 全ての始まりだったのだろう

突然 訳も分からず 部屋に入れと言われ

疑問に思いながらも リビングの方面に 耳をすませながら ドアに、もたれかかった。

ｸｯｿ... これだから専業主婦は...

"今回だけだぞ"

知らない男の人の声が ハッキリと聞こえる

｢今回だけだぞ｣ その言葉の意味が 全く分からなかった

あれから2年

毎週のように 男の怒鳴り声が リビングから聞こえる

それに伴って 日に日に やつれていく母

1つだけ分かった事がある

"母は借金を背負っているらしい"

あの男は その借金を返して貰うために 家に押し寄せているのだと思うが

母と、どういう関係なのかは よく分からない

そのまた2週間後

酔ってるのか 男はイライラしている 口ぶりだった

そして、謎の胸騒ぎがした

え、俺？

お母さん....

※連れてくるまでのとこは省略

気づいたら 俺は泣いていた

無理矢理にでも 奪ってやるよ

母親からは 赤黒い液体が 一面に広がっている

そう言って

母は

息途絶えた

気づいたら俺は

床に転げ落ちていたナイフを

男に突き刺していた