雪菜
あれ?ここどこ?
知らないところ…私、確か律が入れてくれたジュースを飲んで痙攣を起こしてぇ…気絶したはず…なんでこんなところに?夢?いやこんなはっきりした夢なんてないだろ

雪菜
じゃあこれは…現実?いやぁ…

ミミ
おねぇちゃん

ミミ
ねぇ聞いてる?わたし、みみ

雪菜
え?誰?

聞いたことない女の子だった。顔のに無数の傷あがって、よく思い出せない顔だった。
ミミ
ミミね!遊びたいの!

雪菜
遊ぶ?私と?

ミミ
うん!鬼ごっこがしたいの!

雪菜
ね、ねぇ…やってあげるからここがどこなのか教えて?

ミミ
…
ここはね、あの世とこの世が混ざり合った場所。みんな死にかけたときにはここに来て生きるか死ぬかを選ぶの。私と鬼ごっこをしておねぇさんが勝ったら元の世界に戻してあげる。でももし私に捕まったら、、、分かるね?

雪菜
…………………………………………………………うん

私は走るのには自信があった。今まで体育大会の100メートル走にでて優勝するくらい、
こんなちっちゃな子供だったらいける!それに道をギザギザに進んでいけばいつかは見失うはず!
ミミ
ねぇおねぇさん!私にね。特別ルールをつけさせて!

雪菜
特別ルール?なぁにそれ?

ミミ
一時間ごとに私の足をゲームシステムで速くするの

雪菜
え?待ってよ……?
私は何時間逃げきればいいの?

ミミ
24時間=1日だよ!

雪菜
え?そんなのむりじゃない!

ミミ
よく考えて!私は幼稚園児だよ!

雪菜
でも、

あぁそっか幼稚園児なんて半日(12回足が速くなったって)この優勝者に勝てるわけない!でも後半がきつそうだなぁ……ま、余裕でしょかなり足が速くならない限り……少しずつ足が速くなってくれるならこっちはもらったけどけっこうなはばで速くなるならちょっと危険ね……
雪菜
いいわ!やってあげる!その勝負!

ミミ
うふふ!乗り気になってくれて良かった!

ミミ
これまでにね!幼稚園児なのにびびって動かなくて即捕まってしまった人がたくさんいるの!本当馬鹿だよねぇその人!

ミミ
さっさと逃げればいいのにさ!

ミミ
ギャーハハハハハハ!

雪菜
ぅう!

この子……幼いわりに恐ろしいな…………なにがおこるかわからない。十分注意しよう。鬼ごっこの始まり合図とかちゃんとやってくれるんだろうな……
ミミ
じゃあ最初は私遅いし、

ミミ
よーいどんでスタートでいい?

雪菜
え?あ、うんいいよ

ミミ
やったぁ!じゃあさっそく始めようよ!

ミミ
たのしみだなぁ!

雪菜
アハハ……

ミミ
じゃあ……
よーい……
