夕暮れ時 6時頃の住宅街
二人で下校する 高校生のサキとカナ…
カナ
カナ
サキ
サキ
小声で耳打ちしてくるカナ
道の前からは、 3人の家族が歩いて来ていた
サキ
サキ
6歳くらいの男の子…)
サキ
カナ
サキ
カナ
サキ
カナ
嘘しか喋らないんだって
カナ
有名なんだよ!
サキ
カナ
カナ
変な噂話、好きじゃん?笑
サキ
サキ
嘘つくだけの、ただの人
サキ
もっと不思議な話!!
カナ
カナ
トン…
その時、丁度 私たちは3人とすれ違った
お父さん
お母さん
お母さん
すれ違い際 そんな会話が耳に入った…
次の日…
ザーーー…
折り畳み傘をさしながら 同じ道を下校する二人…
カナ
カナ
サキ
カナ
カナ
言ってたじゃん!笑
サキ
その日は 予報外れの大雨だった
サキ
だったじゃん?
サキ
カナ
カナ
トン…
その時、前から あの家族が歩いて来た
カナ
カナ
カナ
サキ
カナ
家族の元に 走り寄って行くカナ
カナ
お住まいなんですか?
お父さん
お母さん
サキ
カナ
カナ
お父さん
無言を続ける父親
しかし、その時 母親が口を開いた
お母さん
サキ
母親がそう言うと 家族は歩いて行ってしまった
カナ
サキ
カナ
カナ
嘘じゃなわ笑
カナ
親友だもんね〜
サキ
次の日
高校の昼休み…
カナ
カナ
つまんないわ〜
カナ
苦痛でしかない笑笑
教室の中、 女子生徒と盛り上がるカナ
サキ
それを廊下から 隠れて聞くサキ
サキ
嫌いだったんだ!)
心当たりのあったサキ
カナの父は サキの父の会社に 1年前に転職して来たらしい
サキ
来るようになったから
変だと思ってた)
サキ
売ってたんだ…)
驚くサキ
しかし、その驚きは カナに対するものではなかった
サキ
そんなことより…
その日、サキは カナに隠れて一人で下校した…
放課後、住宅街
いつもの帰り道…
サキ
横道に隠れているサキ
子ども
お母さん
サキはあの家族の 待ち伏せをしていた
サキ
どうでも良い!)
サキ
カナのことも当てた)
サキ
サキ
気になる!!)
3人の尾行を始めるサキ
子ども
子ども
お母さん
お母さん
子ども
楽しそうに会話する家族
子ども
子ども
サキ
お父さん
お父さん
サキ
サキ
るんじゃないの?)
尾行の途中、 違和感を覚えるサキ
家族はどの家にも 入ろうとせず、 住宅街から出ようとしていた
サキ
サキ
ピロン♫
サキ
お母さん
サキの携帯が鳴った
携帯を見ると カナからメッセージが来ていた
カナ
カナ
わけじゃないよね?笑』
サキ
息を潜めるサキ
お父さん
お母さん
お母さん
サキ
サキ
サキ
お母さん
その時、 母親が後ろを振り返った
お母さん
サキ
ドクン!
サキ
サキ
バタン…
その場に倒れるサキ
ピロン♫
カナ
カナ
鳴り続けるサキの携帯
後ろを振り帰り、 3人の家族は不気味に笑った
お母さん
子ども
お父さん
お父さん
お父さん