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翌日。 学校。
黄が倒れた話は、 すぐに広がった。
教室は妙に静かだった。
加害者達も、 どこか落ち着かない。
クラスメイト
一人が言う。
でも声が弱い。
ガンッ!!
突然。 机を蹴る音。
全員が振り向く。
赫
空気が凍る。 男子が顔を引き攣らせる。
クラスメイト
赫
赫
教室が静まり返る。
水が、 静かにスマホを机に置いた。
録音データ。 昨日の暴言。 動画。 全部。
水
笑ってない。
その顔に、 加害者達の顔色が変わる。
紫
緑は、 何も言わなかった。 ただ。 加害者達を見る。 その視線だけで、 全員黙った。
本能的に理解する。 ”この人たちは本気だ”
その夜。 病室。
黄が、 ゆっくり目を覚ました。
白い天井。 消毒液の匂い。 知らない場所。
黄
身体を起こそうとして、 激痛が走る。 息が詰まる。
桃
桃が、 すぐ駆け寄る。
黄は、 ぼんやり桃を見る。 数秒。
それから。 小さく笑った。
黄
その声が、 あまりにも寂しくて。 桃は泣きそうになる。
桃
震える声。 黄は目を伏せる。
黄
また謝る。 桃は、 とうとう耐えきれなかった。
桃
涙が溢れる。 黄がびくっと震える。
その反応を見た瞬間。 桃は息を呑んだ。
”怒られる” そう思った顔だった。
桃は慌てて声を落とす。
桃
黄は、 静かにシーツを握る。
黄
桃の胸が締め付けられる。 黄は、 震えながら続ける。
黄
黄
涙が落ちる。
黄
その言葉に。 桃は、 何も言えなくなった。
黄は、 壊れきっていた。 でも。 まだ。
”生きたい” も残っていた。
助け方を知らない
入院生活が始まっても、 黄はほとんど眠れなかった。
病室。 静かな夜。 点滴の音。 時計の秒針。
目を閉じると、 学校の声が蘇る。
「死ね」 「キモ」 「邪魔」
耳鳴り。 息苦しい。 心臓が速い。
黄
過呼吸。
震える指。
自分で口を押さえる。
うるさい。
怖い。
助けて。
ガラッ。
病室の扉が開く。
桃
桃だった。 夜中なのに、 また来ていた。
桃はすぐ駆け寄る。
桃
背中をさする。 ゆっくり呼吸を合わせる。
黄は震えながら、 必死に息を吸う。 涙が止まらない。
黄
桃
即答だった。
桃の声も震えている。
桃
その言葉。 黄の胸が痛む。
”迷惑かけてる” その感覚が、 どうしても消えない。
コメント
1件
うわっ……第12話、めっちゃ重かったし、めっちゃ好きだった。 まず赫が机蹴ったシーン、空気凍ったし「人一人壊しといて?」のセリグがキマりすぎてて痺れた。水が証拠全部持ってるって静かに言うとこも、もう笑顔じゃないのが逆に怖くてかっこよかった。 黄が「生きてた」って言ったとこ、胸がぎゅってなった。桃が「謝んなくていい」って泣きながら怒るの、すごく優しさだった。黄が過呼吸になって「助けて」って……まだ生きたいって気持ちが残ってるのがせつない。続き、気になる……。