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澪へ これを読んでいるということは、過去に戻れる羽根ペンを使ったようね。過去に戻ったらあなたが未来から来たことは誰にも言えない。この原稿はあなたが過去に戻る度に1文ずつ埋まって、いっぱいになるともう過去には戻れなくなる。

え…

原稿用紙がいっぱいにになると もうやり直せない。

でも小さな原稿用紙の残りは あと1文がやっと書けるくらいしか 残っていなかった。

あと1回…

父さんを止めないと…!

無意識に震えるこぶしを握った。

目の前は真っ黒になった。

11月13日午前6時

この日一体何があったの…?

体調が悪いと言って学校を休んだ。

7時半に父さんが起きてくる。

朝食を食べた父さんは 8時半に会社へ出かけて行った。

そこからは何もなかった。

ただ時間だけがすぎていく。

塾も休んだ私の前に父さんが 再び現れたのは午後22時頃。

完全に酔って帰宅した。

ちょっと、父さん!

父さん

…っ!………うぅぅ…

様子がおかしい

目は虚ろで口を大きく開き 苦しげにうなり声をあげている。

何よ!?

どうしたの父さん…!

だめだ。

私の声は届いていない。

私を押しのけるように父さんは 冷蔵庫へと突き進む。

冷蔵庫に酒はもうない。

それに気づいた父さん。

灰色の目が母さんを捉えた

だめ……!

声はかすれ、足はすくんで動かない。

母さんを救えない。

涙すら出ない私は

震える足を 羽根ペンで思い切り刺した。

滲み出る血。

周りの空気がどるりと歪む。

シメキリ(全12話)

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