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流星side
ついに... 婚約パーティー当日。
僕はホワイトチョコの衣装を見に纏い、会場へと入る。 式ではなく、お披露目会ということもあって 堅苦しくなく和やかな雰囲気。
メンバー以外にも、仲の良い先輩や後輩 番組や雑誌、ライブでお世話になった人 事務所の人など...
数々の人が参加していた。
僕らの席は大ちゃんの席の一番近く。 メンバーが座ると愈々始まってしまう そんな気持ちになった。
恭平
流星
......。
道枝
流星
丈
そう言ってドアを注目すると 大ちゃんと婚約者の人が入ってきた。
婚約の人...凄く綺麗な人...。 大ちゃんも...幸せそう。
マネさんから聞いた情報では 婚約相手は芸能関係事務者の家系で 大きなビルを持っているそう。
大ちゃんと出会ったのも、番組や企画の打ち合わせらしい。 そこで意気投合したとか...。
芸能関係の人なら今後お仕事も広がっていくのかな。 大ちゃんって...本当に倹約家だなぁ。
これで、良かったんだ。
うん。良かった。
そう言い聞かせるように。 自分の声が漏れないように。
拍手の音で...声を消した。
二人が席に着くと、会がスタートした。 初めは写真を撮ろうと群がる人たち。 僕たちも...と思ったが 人が落ち着いてから行くことにした。
すると大橋くんは
大橋
そう言って紙袋から品物を見せてきた。
丈
謙杜
そう言って出し始めたのは...
大橋
謙杜
願いが叶う...。 願いか。そんな、願いが叶ったら どんなに幸せだろう。
僕の願いは...
僕の気持ちを伝えること。
そして
あの、大ちゃんの、隣に居ること。
もしこのクッキーを食べたら、 願いが叶わなくても ちょっとは気持ちが...落ち着くのかな。
そう思って、僕もお土産の袋を開けてみた。 大橋くんや謙杜と同じように入っているクッキー。 でも...ちょっと箱の色が違う?
中を開けると詳しく説明書が書いてある。
流星
流星
流星
本当に子供騙し笑 でも...
心が落ち着くなら。
そう思って袋を破ってクッキーを取り出す。
願いを詳しく...だったっけ。
それなら 過去に戻って、やり直したい。
戻るのは...どこだろう。 やり直したいのは...
あっ...あそこだ。 僕の恋はあそこから始まった。
流星
まだ僕がJr.だった頃 あの...頃に戻して下さい。
......。