私は生きている
はずだった
私
刹那
投げ出され 空気を感じる身体
すぐそこまで迫る電車
私は駅にいた
そこそこ多い人達が私を見ている
視線が刺さる
私
私
自分が身構えていた 衝撃はやってこなかった。
ただ、
すこし
違和感がある
あぁ、そういえば
先程まで騒がしかった 大人達の喧騒が聞こえてこない。
周りを見渡そうとしたら
首が動かない
身体もだ
冬の肌を刺すような寒さも感じない
だが私は至って冷静だった。
いや、嘘を着いた
本当は思考のどこかで焦っていた
空中に投げ出されたまま 放置された身体
未だに自分を貫く大人の目
自分の意思でミクロも動かない 動かせない体
今気づいた
私声も出せていなかった
時計の針は5時30分を指していた。
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