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花ポルバンドパロ

第2話 - 後半

104

2023年04月15日

#ジョジョ

#ジョジョの奇妙な冒険

梅

花京院

それで、返事は……？

シェリー

………分からなかったわ

花京院

…そうか

シェリー

思い切って言ってみたら？せっかくなんだから

シェリー

花京院さんを嫌いじゃないってのは確かだし

花京院

えッ？！

シェリー

フランス人は押せ押せがいいのよ、頑張れ！

花京院

え、えぇ…

花京院

(な、なんて言えば…)

花京院

ふー…

花京院

(全く練習に集中できない…一応何とか大きなミスは出てないからいいが)

花京院

(ポルナレフに聞くなんて、そんなの緊張して無理だって)

ポルナレフ

なーなー！花京院これあげる

花京院

？…どうかしたのか

ポルナレフ

うまそーなドリンクあってよ、花京院好きだろ？こういうの

花京院

あ、あぁ…ありがとう

花京院

……

ポルナレフ

どうしたんだよ、お前元気ねぇけど

花京院

あぁ、ちょっとね

ポルナレフ

熱かー？

ポルナレフはおでこにそっと触れ、顔が至近距離になる

花京院

ッ？！

ポルナレフ

熱は…ねーみてぇだな

花京院

ぽ、ポルナレフ！僕はその…平気だからッ！

ポルナレフ

そお？

花京院

あ、あぁ…それと、近い

ポルナレフ

あー、ごめごめ、日本人は至近距離苦手だなぁ〜

花京院

…あぁ、苦手……だな

ポルナレフ

…………

ポルナレフ

まぁ、気をつけるぜ

花京院

(？…なんか今、違和感が)

ポルナレフ

でも無理はすんなよ、皆心配するからな

ポルナレフ

んじゃ、練習にもどーぜ、皆もそろそろ戻ってくるはず

花京院

あ、えっと…

ポルナレフ

？、なんかあったか？

花京院

い、いや…なんでもないさ

ポルナレフ

そーか、ならいいけど

ポルナレフ

無理すんなよ、心配するから

花京院

……あぁ

花京院

(そんなこと言われたら余計…意識してしまう、自惚れだと思っていても…)

ポルナレフ

花京院？

花京院

……君は、好きな人がいるのか？

ポルナレフ

はッ？！きゅ、きゅーにお前まで何言ってんの？！

花京院

他にも誰かに聞かれたのか？

花京院

(シェリーちゃんか…)

ポルナレフ

あ、いやシェリーにも聞かれて…流行ってんのかな

ポルナレフ

まぁ、俺は…………

ポルナレフ

俺は…………

ポルナレフ

……………………

ポルナレフは自然と下を向いていた

花京院

…ポルナレフ？

花京院

どうした、下を向いて

下を向く大好きな彼の顔を見ようとすると…

ポルナレフ

見るなッ…！

花京院

えっ、あ、ごめん

花京院

(耳まで顔が真っ赤だ…)

ポルナレフ

答えは言えねぇ

ポルナレフ

……顔冷やしてくる

花京院

分かった…

花京院

(ポルナレフ…あれじゃあまるで)

花京院

(好きな人がいる…みたいじゃあないか)

その日以降、2人は暫くまともに話せなくなった

花京院

(ここ最近ミスが多いな…どうしてだ)

花京院

(あれ以来ちゃんと話せていない…どうしよう)

アヴドゥル

花京院、ちょっといいか？

花京院

あ、はいッ

アヴドゥル

ポルナレフと何かあったのか？

花京院

えっ？

アヴドゥル

前までは楽しく話していたのに、最近は全く話していないじゃあないか

アヴドゥル

喧嘩でもしたのか？

花京院

…そんな所です

アヴドゥル

……………そうか

アヴドゥル

あまり首を突っ込まない方がいいのは分かってる

アヴドゥル

だが…後悔はしないよう、早く言ってやった方がいいぞ

花京院

そうですね、ありがとうございますアヴドゥルさん

アヴドゥル

どういたしまして、それと仲間なんだ…呼び捨てとタメで構わんぞ

花京院

えッ？！そ、そんなあのアヴドゥルさんにタメ口と呼び捨ては…！

アヴドゥル

ふふっ、相変わらずのオタクだな

花京院

あはは…

花京院

(でもおかげで少し落ち着けたかもしれない)

花京院

(ありがとうございます…アヴドゥルさん)

ジョセフ

よーし今日はここまで！

ポルナレフ

んじゃ、お疲れさ…

花京院

ポルナレフッ！

ポルナレフ

な、なんだ…よ

花京院

何処かに寄って、話をしないか？

ポルナレフ

………分かった

ポルナレフ

…で、話ってなんだ

花京院

その…えっと

花京院

言いたくないことを…態々聞いてしまって申し訳なかった

花京院

すまなかった、ポルナレフ

ポルナレフ

………

ポルナレフ

……………は？

花京院

よっぽど言いたくなかったんだろう、無理をさせてしまって……本当にすまない

ポルナレフ

ちょ、おま

ポルナレフ

別に俺は言いたくないって訳じゃあねーんだけど…いや、半分合ってるか

花京院

………？どういうことだそれは

ポルナレフ

いや…そのー、えっと

ポルナレフ

お前には…言いたくねぇんだよ、そういえの

花京院

……それは、僕のことが嫌ということでいいのか？

ポルナレフ

ちげーよッ！逆だわッ！

ポルナレフ

俺がおめーのこと好きだからいいたく無かったんだよッ！！！

ポルナレフ

…………………………あっ

花京院

えっ、へ？

花京院

き、きき君が僕のことを？

ポルナレフ

………………馬鹿野郎

ポルナレフ

言わせんなよ…

花京院

いや、正直すごく、その

花京院

嬉しい…

ポルナレフ

…………俺、今すげー恥ずかしい

ポルナレフ

大声出したから周りの視線が痛い

花京院

あっ

花京院

………場所、変えようか

ポルナレフ

おう…

ポルナレフ

…………

花京院

……なぁ、ポルナレフ

ポルナレフ

なんだよ

花京院

僕があの質問した理由、もう分かってるだろ

ポルナレフ

…なんとなくな

ポルナレフ

俺の言葉を聞いた時の反応で察したぜ…自惚れにならないように早く、返事をくれよ

花京院

ははっ、じゃあ言わせてもらうよ

花京院

僕も君が好きだ

ポルナレフ

………そーかよ

花京院

もっと嬉しい反応したらいいのに

ポルナレフ

俺は…こういう時本当はどんな反応すればいいのか分からなくってよ……女の子によくナンパはしてたけど付き合いの経験ねーし

ポルナレフ

はぁ〜…恥ずいぜ

花京院

そんなポルナレフも好きだぞ

花京院

後は真面目にドラムを叩いているところとか

花京院

というか、初めて君を見た時から何処か惹かれていたな

花京院

楽しむ君の表情を見て、僕も嬉しくなった

花京院

もっとその笑顔を間近で見たいと思っていた

花京院

…それで、君がバンドに入ってくれた

花京院

とっても嬉しいよ

ポルナレフ

………………

花京院

？…どうしたんだ

ポルナレフ

俺今にも褒め殺されそ…ッ

花京院

おのぞみならしてあげるけど

ポルナレフ

やめろッ！俺の体力が持たねーよッ！！

花京院

ふふ、冗談だよ

花京院

…改めて、これからもよろしくなポルナレフ

ポルナレフ

あぁ、よろしくな！花京院

花京院

(やっぱり…)

花京院

(君の笑顔は、とても綺麗だ)

END

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