潔 世一は二重人格らしい

夢を見た

いつもの悪夢じゃない

不思議な夢

どこまでも暗闇の中、一つだけ光を見つけた

夢の中だからか、視界が見えた

その光に無意識に近づき、そして

その光に触れた

一瞬見えたそれは、

誰かの心臓のようなものだった

ドクンドクンと脈をうつ、

心臓だった

触れた瞬間、辺りが明るくなった

そして、

凛がいた

ポン

なでなで

ギュッ

なでなで

俺の夢はそこで終わった

目覚めた

目覚めた朝は相変わらず暗いけど

俺の心はとてもすっきりしていた

生きてればきっと幸せになれる

信じながら生きるのは苦痛だった

期待すればするほど後悔が募る

失望する

そんな将来、

考えたくないと思ってたけど

今ならできそう

今までの罪や後悔は消えないけど、

それらを超えるほどの幸せを噛み締めたい

きっと凛はチャンスをくれたんだ

生きる続けるチャンス

そのチャンスをどうやってやるかは俺次第だけど

俺は凛にも、母さんにも応えたい

幸せに､､､､､､

幸せ

もしかしたらずっとそうなりたいと思っていたのかもしれない

楽になりたいんじゃなくて、死にたいんじゃなくて

ただ優しさに包まれながら幸せを感じていたい

そう思っていたのかもしれない

そう悟った瞬間、

凛に対する色々なものが溢れ出てきた

そこで初めて、

凛に助けられて､､､､､ 凛に命を救ってもらって

良かったと思った

凛が亡くなってしまったのは心が苦しくなるほど悲しいけど

助けてもらったありがたさを感じた

それと同時に、

自分に対しての気持ち悪さも感じた

なんで俺は、こんなにも、

自分勝手なんだろう､､､､

そう思ってしまう

ガラガラ)

コツコツ

ガラガラ

…………

ｼｬｯ

ドンッ

士道

ギュッ

士道は､､､､､？

ﾄﾞｻﾘ

どうしよう

凛のこと、言うべきなんだろうか

言ったらなにか変わるのだろうか

俺は話さないことにした

わざわざ話さなくてもいいと思った

¨̮ )/ｺﾆﾁﾊ

ここまで見て下さりありがとうございます！

次回で最終回となります！

色々とおかしな点もあったと思いますが、

ご愛嬌、ありがとうございました！

では、最終回で！

𝙱𝚢𝚎⸒⸒ 👋🏻