"好きだよ、江名子"
"これ見て、ずっと俺を思い出して…"
噴水前での出来事のあと
"江名子…"
余裕のない顔で私を求めては 耳元でささやいて。
"もっと…ちょーだい"
そう私に言わせては、色気にみちた顔で笑って
"あー…どうなっても知らないよ…"
そう言いながら何度も私を抱く
江名子
(///何思い出してんの…!)
江名子
(あああ…)
優奈
…さん、江名子さん!
江名子
はい!
優奈
完璧上の空でしたね
優奈
社長からお電話ですよっ
大紀
ふっ
笑いを堪えてる大紀を横目に
電話を取る
江名子
(大紀のばか//)
思い出してしまって仕事に ならないよ!//
江名子
ふう…
江名子
お電話代わりました、姫宮です
社長
江名子さん、ホテルデザインの件なんだが
江名子
はい
社長
鎌倉の社長とアポがとれて、今日なら良いそうだ
社長
樹くんは、すでに正面玄関に向かわせたからすぐに行くように
社長
ではよろしく頼んだ
江名子
今日!?
ブチッ
大紀
何だったの?
江名子
それが…アポが取れたらしく…
江名子
…今日らしい
大紀
え!
大紀
てことは今から?
江名子
そうみたい
江名子
優奈ごめん!この前の企画書通って、共同デザインしなくちゃいけなくて…
優奈
え、すごいじゃないですか!おめでとうございます!
江名子
ありがとう
江名子
それで、今日は空けるから…大紀の指導お願い!
大紀
え"
優奈
了解でーす♡
優奈
…私こうみえてもさ、新人指導に実績あるんだよね
優奈
覚悟してね、大紀君♡
大紀
…
江名子
…くれぐれもお手柔らかにお願いね?
優奈
まかしてくださいよー
大紀
江名子
江名子
?
大紀
…家で待ってるから
どこか心配そうな顔で口を開く
江名子
うん、すぐ帰るね
心配そうな顔を背にして
私は部署を出た







