TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

大紀が何を思っているか分かっている

だけど

確かに彼女はいないけど、長く 友情関係を築いてきた

樹に限ってないよ

…よーやく来たな

正面玄関に着くと、柱に寄りかかった樹の姿

江名子

お待たせ~

江名子

てか…なにその格好!

樹は

ジーンズ、タンクトップ、 薄いジャケット

終いには昆虫のようなサングラスをしている

これ?

今日のアポ14時からだし、時間あんだろ?

それに今日の鎌倉は暑いらしいぜ

江名子

江名子

遊ぶ気で来たな?

はは、正解

こーゆう仕事はな、堅苦しい格好じゃアイデアが浮かばない

江名子

…はーーー

てことで、江名子にも着替えてもらおっか

とりあえず車乗れよ

江名子

!?

そう言うなり、目の前の 赤いオープンカーのドアを開ける

江名子

何を企んでるの…?

疑い深いところ江名子らしい(笑)

レディーファーストで私を乗せると

運転席に座る

じゃあ行くぞ

慣れた手つき、チャラい格好

彼女こそは作らなかったが

学生時代、そこそこ遊んでたのを私は知っている

…お前、コイツ遊んでんなーって俺を見てんだろ

江名子

まさしく

確かに遊んでた。けどそれは過去

言ったろ?アタックするって

サングラスを取ると、横目で私を見る

(ドキッ)

なんだろ…胸が鳴った//

江名子

それは順調に進んでる?

うーん、邪魔者がいるけど…

その人、俺に赤くなったりするからさ…

まだ希望はあるかなって

江名子

良かったじゃん

うん

その時

右手に手が重なると、指が絡む

江名子

なんかこれ…

ほら、顔赤くなった

またチラッと顔を見ると、 フワッと笑う

江名子

///冗談よしてよ

…冗談じゃなかったら?

え…?

江名子

なんつって

そのマヌケ顔が見たかっただけだし

そう言い、運転はしながら私の頬を つねる

江名子

!?

江名子

もうっ!本当にそうだったらどうしようかと思った!

なんで?

江名子

このチャラ男!

ぷ、悪くはないね

何故か満足そうにみえる

にしても、冗談にしては 本気っぽかった…

心臓に悪い…

江名子

これは樹の手口なの?

人を詐欺師みたいに言うなよ

だいたいな、俺が眼中にないお前がおかしい

これでもミスターコン入賞してる。少しはときめけ

江名子

すごい自信(笑)

江名子

樹はイケメンだよ、世の中的にね

…っ

いきなりハンドルを切ったかと 思えば道の側に停車する

江名子

…何!?

もう無理

こんだけ言っても分からないなんて

…俺の気持ち分かんないの?

江名子

…え

余裕のない表情が見えると

とたんに口づけをされる

江名子

今…触れた…?

昔から気にくわなかった

少しは俺を意識しろよ…

初めて見る顔だった

そこには友達としての樹は もういなくて

どうしたらいいか分からなくなった

江名子

私、樹のことは…

それ以上言うな

ムカついたから、今日はたくさん意識させてやる

心の準備しとけよ

この作品はいかがでしたか?

206

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚