ノア
父上
ノア
俺は黒井ノア。数百年前から続く有名な忍の家系の長男だ。
だからこそ期待に応えなきゃだし、日々の修行も頑張っている。
父上はキツイ人だけど、でも恵まれた家に生まれたとは思ってる。
しにがみくん
トラゾー
ノア
いつも通り元気に声をかけてきた2人は小学生から一緒の学校に通っている友達だ。 …もう一人いるはずなのだが…
ノア
しにがみくん
トラゾー
ノア
ぺいんとも小学生からの友達だ。そして…
俺の初恋の相手だ。
ただ、俺は次期当主として子孫を残さなきゃ行けない。だから男と付き合うなんてもってのほかだ。
……そもそも叶うわけもない…。
キーンコーンカーンコーン……
ノア
普段の授業ならぺいんとを眺めながら受けれるのに、今日はいないので時の流れが遅い。
ノア
ぺいんとに気づかれていないか、心配だ。
このままの関係でいいから、一緒にいたい、と思う裏腹に、どこか理想が叶ってほしいと思っている欲張りな自分がいる。
ぺいんと
?????
ノア
‘’それ‘’が入ってきた瞬間、胃がひっくり返るような悪寒が走る。
全神経が、生物としての本能が、全力で警報を鳴らしている。
あいつは何者だ…?
ノア
恐らく今まで訓練で五感や第六感までをも鍛えてきた為感じているものだろう。
?????
?????
?????
ノア
ぺいんとを守らないと――
……あの バケモノ から…
理科教師
あれからずっと話が頭に入ってこない。
何故かぺいんとはあのバケモノとずっと仲良くしている。以前から交流があったのか…?
ノア
よりによってあのバケモノと同じ班…
正体を暴いてやる…っ!
ノア
おかしい。絶対にありえない。
実験は失敗したし、ここからどうにかなるわけもない…
ノア
今のところなんともないが、悪寒は離れることは無い。
ガシャンッッツパリンッッツ!!!
ノア
実験用具を取りに行ったぺいんととバケモノの方から実験用具が割れる音がする。
ノア
音のする方を見ると、バケモノはぺいんとを庇って割れたビーカーの破片や溶液を被っていた。
ノア
だって、その溶液は…… 硫酸の原液なのに…!?
ありえない。平気な顔で立っているし、そもそも人間に耐えられるものじゃない。皮膚が熔けて大変なことになるはずなのに…
ノア
ノア
トイレの方から物音がする。音を立てぬよう、忍としての技術を最大限に使って近づく。
ぺいんと
バケモノ
バケモノ
ぺいんと
ぺいんと
バケモノ
ぺいんとの声は大きいので聞こえ易いが、バケモノの声がボソボソしていて聞き取りずらい。
ノア
近づこうとして、壁と腕が少し擦れる。
バケモノ
ノア
嘘だろ… 常人には気づけるはずもないのに…
ノア
ノア
…あいつを殺す。
絶対にぺいんとを守る……っ!
主
主
主
コメント
2件
続き待ってます……ッ!