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都内某所 午後19時41分
田中 遊星
田中 遊星
田中 遊星
私は予言者3人の座ってる位置を確認し、 せーのの合図で腕をぐっと伸ばした。
人差し指の先には、帆乃佳ちゃんがいた。
まるで水を打ったような静かさが訪れる。
安藤 帆乃佳
帆乃佳ちゃんは緊張からか、 その場で吐き出した。
遊星は、円形に並べられた椅子の中心の天井に付いた監視カメラを見つめる。
田中 遊星
ぴーーっ
機械音が3箇所から聴こえた。
それは、予言者を名乗った 3人の首輪からだった。
銀色の首輪の中央には、黒く小さな電子モニターと横にふたつのランプが付いている。
全員の首輪は上の緑色が光っていた。 恐らく下は赤だろう。
首輪の黒い電子モニターに、 小さく数字が表示されていた。
田中 遊星
安藤 帆乃佳
田中 遊星
遊星は帆乃佳ちゃんの髪を掴み、 後ろに押し倒す。
背中を地面に叩きつけられ、 帆乃佳ちゃんの身体はびくっと震えた。
加藤 心美
咄嗟に立ち上がったのは、 心美ちゃんだった。
田中 遊星
遊星は苛立ちながら 帆乃佳ちゃんの首輪の数字を確認する。
田中 遊星
齊藤 千史
千史さんは首輪を隠す。
五十嵐さんはまだ、 へらへらと座っていた。
田中 遊星
五十嵐 庸一
田中 遊星
田中 遊星
田中 遊星
流石の五十嵐さんでも、 一瞬目を見開いた。
五十嵐 庸一
ブゥン!とテレビの画面がつく。
そこには、上から撮られた監視カメラの 画像が表示されていた。
それぞれが指をさした相手が 誰か分かるのだ。
画面が切り替わり、青い画面の真ん中に 白い文字が表示されている。
ブラウン管テレビ
ブラウン管テレビ
再び、画面は投票時の画像に戻る。
田中 遊星
田中 遊星
遊星は五十嵐さんの長い髪を掴み、 逃げられないようにする。
五十嵐 庸一
と、五十嵐さんは まだ信じられていない様子で笑っている。
田中 遊星
湯野田 留衣斗
山端 昴
湯野田くんと山端くんは震えていて、
淵後 竜吾
淵後さんはテレビの方へ歩き、 画面と監視カメラの様子を見ている。
帆乃佳ちゃんと千史さんは投票から 免れたからか過呼吸状態で座っていた。
杉谷 理沙
そう言い放ったのは、杉谷さんだった。
杉谷 理沙
杉谷 理沙
田中 遊星
田中 遊星
杉谷 理沙
田中 遊星
田中 遊星
杉谷 理沙
ふたりは言い争いを始める。
五十嵐さんはへらへら笑いながら、 掴まれた髪にある遊星の手を 必死に取ろうとしている。
加藤 心美
葉村 笠奈
隣に来た心美ちゃんはそう言い、 遊星と五十嵐さんの方を見つめる。
時が流れるのは早かった。
時計の針が動いたその時だった。
全員の首輪のランプが赤くなる。
同時にピピッと音が鳴り、 首に激痛が走る。
葉村 笠奈
首輪を抑える手には手が付着していた。
これが、第一段階。
もう一度、テレビの画面が変わる。
ブラウン管テレビ
田中 遊星
田中 遊星
遊星は凶変し、罵倒の言葉を叫んだ。
加藤 心美
葉村 笠奈
私はテレビの方へ早歩きで向かった。
銀色の箱からサバイバルナイフをひとつ取り出し、五十嵐さんと遊星の方へ向かう。
葉村 笠奈
田中 遊星
刃を持ち、持ち手の方を遊星に差し出す。
田中 遊星
葉村 笠奈
葉村 笠奈
田中 遊星
葉村 笠奈
葉村 笠奈
田中 遊星
葉村 笠奈
葉村 笠奈
私は五十嵐さんの正面に立ち、 サバイバルナイフを握った。
湯野田 留衣斗
湯野田くんは叫んだ。
だがそれももう遅い。
私は五十嵐さんを押し倒してから サバイバルナイフを逆手に持ち、
思い切り五十嵐さんの膝へと 振り下ろしていた。
五十嵐 庸一
葉村 笠奈
五十嵐 庸一
五十嵐さんは白目をむき、 涙を流しながら絶叫していた。
ぴっぴっぴっ
と、機械音が速くなっていく。
はやく、殺さないと。
私はサバイバルナイフ腹部に、 何度も突き刺した。
筋肉で硬かった肉の緊張が解け、 抵抗力も無くなり どんどんと刺しやすくなっていった。
私は廃人のように目を光らせ、 何度も何度も、
ランプと機械音が消えるまで ナイフを刺しまくった。
加藤 心美
加藤 心美
葉村 笠奈
その声で、ハッと我に返る。
加藤 心美
葉村 笠奈
絶命する五十嵐さんの横で、 気の抜けた笑顔を見せる遊星。
田中 遊星
遊星は笑った。
私は立ち上がり、 遊星を睨み見下ろした。
葉村 笠奈
都内某所 午後22時14分
夜22時から朝6時までは、 村人らは部屋の中へ居なければならない。
そして用心棒の私は、 22時から24時までの間に、 誰かひとりを守る。
部屋にある小さなテレビの入力画面。
下には部屋番号と名前の表が 表示されていた。
五十嵐さんの名前も表示されている。
どうやら脱落したプレイヤーも表示され、 夜に誰が殺されたか朝まで分からないようになっているようだ。
私は、霊媒師の子の部屋番号を入力する。
そのまま目を閉じると、 投票後からのやりとりが頭に流れた。