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バロン

ルーンドライバーの光が消えた。
この島には大いなるルーンが
あるようだな

キャトラ

こないだみたいな
骨折り損はもうヤだもんねぇ〜

アイリス

キャトラったら。仲間も出来たし、
経験も積めたじゃない?

バロン

周囲に人の気配はないが……
ここは科学技術が
発達した島のようだな

キャトラ

へ〜、面白そうね〜

アイリス

今までの島とはまた違う雰囲気ね

バロン

私は飛行島を守っていよう。
大いなるルーンの捜索は任せたぞ、
カナタよ

カナタ

了解だ。それじゃあ行こう!

キャトラ

……わぁ〜……
すんごいガラクタの山〜……

アイリス

ここは、動かなくなった機械を
捨てておく場所なのかしら?

キャトラ

いろんなものがあるわね〜。
これは大きな歯車かな?
あっちのは何かしら?

アイリス

!キャトラ、カナタ!
あそこに人が倒れているわ!

カナタ

何だって!?
すぐに助けに行こう!

アイリス

大丈夫ですか?しっかりして!

アイリス

私が分かりますか?意識はあります?
喋れますか?どうしてこんな所に?

ハーティ

私はゴミです

アイリス

えっ……!?

ハーティ

私は人間ではありません。
自律思考型アンドロイド
〈ハーティ〉です

アイリス

アンド……ロイド……?

ハーティ

マスターが言いました。
私のような粗大ゴミは不要だ、と。
だからここに来ました

キャトラ

え……?自分からゴミ捨て場に
来たってこと?

ハーティ

命令だったので

アイリス

そんな……

ハーティ

もういいのなら行ってください。
私はここで私の機能停止を
待ち続けますから

ハーティ

世界の終わりとどちらが早いのか
知りませんが

キャトラ

ちょ、ちょっと!
そんな暗いこと言ってないで、
生きる希望を持ちなさいよ!

ハーティ

生きてません。
用がなければ帰ってください

アイリス

…………えっと……!
……あ!あの!ハーティさん!!

アイリス

私達、〈大いなるルーン〉を
探しているんです。知りませんか?

ハーティ

この島には私達機械とマスターだけが
存在します

ハーティ

探し物が何か知りませんが、
それがこの島にあるものでしたら、
もっているのはマスターでしょう

ハーティ

質問への回答は終わりました。
では……

アイリス

ハーティさん!私達を、その方の元に
案内してくれませんか!

ハーティ

……私がですか?

アイリス

お願いします!

ハーティ

何故?

キャトラ

えーい、
いいから案内しなさいよぉー!

ハーティ

この猫は害獣ですか?

キャトラ

レディーに向かって
なんてこと言うのよ!
このれーけつろぼっとぉ!

ハーティ

…………

キャトラ

……あれ??傷ついちゃった??

アイリス

ダメよキャトラ、相手のこと
よく知りもしないで
そんなこと言っちゃ……!

ハーティ

……マスターの所に案内します

キャトラ

え?

ハーティ

それでもう私に関わらないで下さい

キャトラ

……なんなのかしら!
いくらアンドロイドったって、
冷たすぎるんじゃないの!?

アイリス

……でも……
……キャトラに悪口言われた時、
一瞬凄く辛そうな顔をしたわ……

キャトラ

えぇっ!?
あれは悪気があったわけじゃ
なくってぇ……

アイリス

分かってるわよ。
……きっとハーティさん、
何かを抱えているんだわ……

ハーティ

マスター。来客です

???

…………

アイリス

あの……すいません……

???

…………

キャトラ

ちょっと、おじいさん?
聞こえてないの?

???

…………

キャトラ

どすこーい!!

???

聞こえとるわ!!

キャトラ

うわっ!?

???

見て分からんのか!
ワシは忙しいんじゃ!邪魔をするな!

アイリス

あの……私達、大いなるルーンを
探しているのですが……

???

勝手に探して持っていけ!

キャトラ

どこにあるのよ?

???

そんなモンの在処を覚えておくことが
ワシにとって重要か?

キャトラ

そんなモンって……
大いなるルーンよ?

???

研究対象の一つに過ぎんわ!
ワシに研究すべきものが
星の数ほどあるんじゃ!

???

しゃべくっとる暇があったら
手を動かさんか!ハーティ!
と、あいつは捨てたんじゃったな

ハーティ

……マスター、
少しは休息されては……

???

!?出来損ないめ、
戻って来ていたのか!

???

お前なんぞに興味はない!
この場から消えてしまえ!

ハーティ

はい

アイリス

ハーティさん!

キャトラ

なんてこと言うのよ!
ホントに行っちゃったじゃない!

???

そりゃそうじゃろ、
そう言ったんじゃからな!
ロジックを知らんのか!

アイリス

どうしてそんな酷いことを
言うんです?ハーティさんの
気持ちも考えてあげてください!

???

……気持ち?
ハーティ、に、気持ちじゃと!?
そんなものが創れていたら……!

アイリス

……え?

???

……出て行け!
お前ら全員、出て行かんか!
くわぁー!っぺ!

キャトラ

ギャー!何すんのよ!最悪だー!
言われなくても出て行くわよ!

キャトラ

行こ!アイリス!

アイリス

……そうね、ハーティさんを
追わなきゃ……

アイリス

……失礼しました

???

ふんっ!

カナタ

な、なんなんだあの人……

???

…………

グローザ

……鉄臭い。ホコリっぽい。
歩いているのは機械ばかり……
存在する価値もない島ね

???

性懲りもなく、
まだ戻ってきたのかハーティ。
喋っとらんと茶でも淹れんか

グローザ

誰と間違えてるのかしら、
アルベルト博士。こんな所に
一人でよくもまあ……

アルベルト

?なんじゃお前は

グローザ

私は闇の三刃衆が一人、
灰縁の魔障グローザ。
大いなるルーンはどこかしら?

アルベルト

同じことを二度言わせるな!

グローザ

……はぁ?訳の分からないことを。
噂通りの変人ね

アルベルト

何が噂じゃ、
ワシのことを知っとるヤツなんぞ、
もうこの世におらんはずじゃ

グローザ

おめでたいわねぇ。
二代や三代で晴れるものじゃ
ないみたいよ

グローザ

あなたの発明で
犠牲になった人達の恨みはね……!

アルベルト

なんじゃと……!

グローザ

己の発明で島を滅亡させたのに、
自分はサイボーグになってまで
生きていたいなんてね

アルベルト

やかましいわ!
貴様は何も分かっておらん!

グローザ

じゃあ、教えてもらおうかしら

アルベルト

ワシャ何も話さんぞ!

グローザ

ええ、結構よ。直接見るから

アルベルト

!頭が……!
頭が割れるようじゃ……!
貴様、何を……!?

グローザ

私の魔獣は電気を操る。
あなたの脳神経を操作して、
記憶を見させてもらうわね

アルベルト

馬鹿な……!そんなことが
許されるものか……!

グローザ

心配しなくていいわ。この術は、
思い出したくない記憶を
何十倍にも増幅させるから──

グローザ

大抵の人間は、
精神が壊れて気が狂ってしまうの。
許すも許さないもなくなるわ

グローザ

ふふふ……!見えるわ……!
あなたの発明した爆弾が炸裂して、
島が炎に包まれていく光景が……!

グローザ

これ全部あなたのせいなのね!
アッハハハハハハ!

アルベルト

分かっとるわい……!だからこそ、
償うためにも、ワシは……!
科学を……!

グローザ

良かったわね。もうじきそんな悩みも
全部消し飛ぶわよ

グローザ

それにしても情報量が多いわね、
あなたの頭の中って。この中の
どの発明で何人殺せるのかしら?

アルベルト

……もう二度と……!ワシの発明を、
争いに利用はさせんぞ……!

アルベルト

ワシの頭脳はワシだけの物じゃ!
貴様なんぞに
荒らされるくらいなら……!

グローザ

!記憶が途絶えた?

アルベルト

…………

グローザ

……自ら機能を停止したか……
ふん、どうせなら研究所ごと
爆発でもすれば良かったのに

グローザ

意地でも自分の功績を
残したかったのかしらね?
……まあ、こうすれば!

グローザ

おんなじだけどね!アッハハハ!

グローザ

大いなるルーン…一瞬だけ見えたわ。
何かの機械に埋め込んだようね

グローザ

ふん、こんな島で探し物なんて、
何も可愛くないけれど

グローザ

ヴァルアス様。大いなるルーンは、
必ずやこのグローザが
持ち帰ります……

……………

………

???

あの女めェ……
ゼッタイに許さんゾィ……!

白猫プロジェクト メインストーリー 【大いなるルーン編】

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