エース・トラポッラは 人一倍自分に向けられる好意が 分かる男だった。
そして、その恋心を弄ぶ事に 長けた人物でもあった。 それはデュース・スペードに対しても 同じことだ。
体のいい惚れ薬のような魔法薬を 作る授業の後のこと。
デュース
デュース
エース
エース
デュース
デュース
エース
エース
相変わらず可愛くねぇな、 なんて思いながらも 歩調を合わせてやると 妙にそわそわした様子。
デュース
エース
エース
エース
デュース
差し出されたのは 購買で売ってるスポーツドリンク。 触れるとひんやりとしていて、 空調が聞いてると言えど 外でやっている陸上部が 飲もうと買っていたものではないだろう。
エース
エース
気付かないフリをしているのは コイツの一喜一憂の全てが 面白いから。 中々どうして弄るのがやめられない。
エース
エース
じっと痛いほどの視線が刺さる。 なにか混ぜられているのは なんとなく分かったが、 これみよがしに 飲むのを待っているのが なんとも健気で、 気付いていないフリをした。
エース
エース
デュース
エース
顔色を伺っていたデュースが 恐る恐る聞いてくるものだから 中身がどういうものなのかは 安易に察しがついてしまった。
だが、身体になんの異常もない。
エース
デュース
デュース
エース
もう少し弄ってやろう。 ただそのつもりだった。
エース
デュース
エース
エース
そろそろ曖昧な駆け引きも 飽きてきた。 きちんとを鎌をかけてやろう。
エース
デュース
デュース
エース
デュース
デュース
デュース
エース
エース
許容量を越えてしまったのか、 走り去っていくデュースは 耳まで真っ赤で 言葉を遮られたことに対する 苛立ちはとある感情を前に 吹き飛んでしまった。
エース
媚薬は、ある意味 効いたのかもしれない。 否定したい気持ちの 自覚に作用した。
コメント
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甘餅リクエストありがとう!
尊